NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2006 10th Lap Special


12月3日(日)富士スピードウェイにおいて「NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2006 10th Lap Special」が開催されました。冬本番の富士スピードウェイは例年どおりの寒さで、朝から雨が降ったり止んだりと不安定な天候で山の上の方は雪化粧をしていたようです。でも午後には晴れ間もさしてきてホットしました。
今年で10年を迎えるこのイベントもすっかりなくてはならない日産、ニスモファンに向けた年中行事となりました。さてその様子をレポートします。





朝から日産を代表する歴代のレーシングカーが本コースをレーシングスピードで駆け抜けました。今日の富士スピードウェイは、まさに動くミュウジアムでした。これだけ沢山の種類のレーシングカーを一同に見られることはこのイベント以外ではあまりないですよね

今年の目玉といえば、昨年の予告どおりにあの幻の日産R383のデモ走行ではないでしょうか。
1969年日産R382が日本GPを制した日産は、来るべき1970年日本GPに備えて新たに開発したマシンがこのR383です。しかし折からの自動車の安全・公害(排ガス)問題への対応に全力を注ぐべく1970年の日本GP不出場で700馬力以上というモンスターを発揮することなく幻のマシンとなってしまいました。そのマシンが36年ぶりに走行する訳ですからこれを見ない訳にはいきませんよね

11月20日デビューした新型スカイラインの開発者によるトークショーも行われました。写真左から自動車評論家の河口まなぶ氏、開発責任者の大澤辰夫氏、そして日本の名工にも選ばれたテストドライバーの加藤博義氏により新型スカイラインの開発経緯について熱く語られました。今回のコンセプトは、魅惑、洗練、高性能で先代のV35がアメリカで爆発的にうれてインフィニティブランドに絶大な貢献をしたため、アメリカの要望が強く感じられる面も見られますが、あくまでも今回のスカイラインの市場の中心は日本であることを強調していました。もちろんドイツのニュルブルクリンクサーキットでもテストしているとのことなので走りに関しては第一級です。来年の秋にはクーペが誕生するそうで、マニュアルトランスミッションも搭載されるとか。スカイライン乗りはマニュアルトランスミッションで乗りたいですよね。セダンはそれまでのお預け?

もちろん新型スカイラインも展示されました。結構沢山の人に注目を浴びていました。ボンネットを開ければ人が集まるのもスカイラインの特徴!?ですね。来年はスカイライン生誕50周年ですからいろいろとイベントがあるようです

あまり他で見ない「チーム監督」によるトークショーも行われました。監督業はいろいろとご苦労があるようで普段はあまり聞けない話を聞けて会場に集まった皆さんは満足な面持ちでした。質問は来年の体制に集中!
やはり来年の体制は誰しも気になるもの!!恒例のドライバーによるトークショーもありました     

日産名車再生サークル活動によりあのWRC(世界ラリー選手権)のトップカテゴリーであるグループBマシンの240RSが展示してありました。今回デモ走行が可能なレベルまで再生を実施したそうです。仕様は1983年にモンテカルロラリー(デビューラリー)に向けて追浜ワークスからシッピングされた状態を再生したそうです。苦労した点は、当時の部品を再現することで特に熱線入りのフロントウィンド、ヒューズボックス、タイヤ、フォグランプスイッチ、補機駆動用コグベルトでないものは汎用品からモディファイしたそうです

忠実に再現されたコックピットと再生作業に携わったメンバーによる記念撮影です。本当に綺麗な状態にレストアしてあり、まるで1983年にタイムスリップしたようでした。メンバーの面々を見るとなんともアットホームな感じがして心温まるものでした。また歴史的に貴重な日産車をレストアして欲しいです!宜しくお願い致します

先着1000名様限定のグリッドウォークも行われました。皆さんのお目当ては、好きな選手にサインをもらったり写真を一緒にとることです。本番のレース前だと緊張がみなぎっていてなかなか声も掛ける事をはばかりますが、今回はリラックス状態なので沢山のファンに応じていました。本山選手もサインと撮影に応じていました。ファンにとってはとても嬉しい企画ですね!

ついに実現した日産R38_シリーズによるデモ走行です。黄色いリヤウィングのR381が先行して一緒に撮る事ができませんでした。R382とR383はV12気筒エンジンで同じようなエキゾーストノートを奏でていました。何となくあのハコスカのS20のレーシングエンジンのノートにも通ずるところがありました。R383の走る姿は36年の時を経てやっと実現しました。今日は歴史的な一日であったかもしれませんね。今日集まった人はラッキーですよ

クラシックカーによるパレードランも行われました。スカイラインの多さに目を見張ります。ハコスカ・ケンメリのGT-Rが元気良く走行していました。もちろん初代フェアレディZやブルーバード(ラリーで活躍した510型)の姿もありました。一番後ろからは今回レストアした240RSの雄姿も見えます

歴代レーシングマシンの前にはゆかりのある選手の姿があり、サインに応じていました。左はあの第2回日本GPで2位となった砂子義一選手ですよ!とても気さくでユーモアがたっぷりな紳士な方です。有名選手のサインが欲しければこの機会を逃す手はないですね

10th Lap Special Galleryには、過去10回のフェスティバルを振り返るためのポスターやグッズが展示してありました。会場中央には、記念すべき第1回目のフェスティバルのメインレーシングカーとして出場した日産R391GT1(ルマン24h耐久レース参戦)が展示してありました。10年の月日はあっと言う間に過ぎてしまうものですね!

子供達が飽きないようなアトラクションも、もちろんありました。超人気のペダルカーやエアドーム(フワフワ)で元気に遊んでいました。ペダルカーは欲しくなってしまったのでは?お父さんの大変ですよね!
又大好きなレーシングカーのコックピットでの記念撮影もできました。実はお父さんが座りたかったのでは?
編集後記

10年目を迎え、益々盛り上がりを見せるこのイベントは一体今年は何が起こるかいつもサプライズです。歴代のレーシングカーを現役時代のように元気良く走行できるようにメンテナンスすることは大変なご苦労があるかと思いますが、歴史的遺産としてこれからも是非続けて欲しいです。このところの日産自動車の過去の遺産に対する考え方にとても共感します。今度は一般に公開できるミュウジアムが是非欲しいですね。これも新本社ができれば実現されそうですね。さて来年は何が飛び出すか、今から楽しみですね!
(ドクター吉澤)