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2007を振り返る 東京モーターショー期待と不安
2007年東京モーターショー、前回と比べると全体的に寂しい。その理由を考えてみると、ひとつはテーマが「エコ」であること、さらに「そのエコの先が見えていない」こと。もうひとつは、中国の脅威と思います。
過去「エコ」がテーマの東京モーターショーは「寂しい」「活気がない」という結果があります。主催者やメーカーは派手にしないことで「エコ」を訴えているのかも知れませんが、来場者の「夢と希望」を打ち砕いているように思います。
「将来においてもクルマは内燃機関」であると、提案していたのがマツダとBMW。環境対応として、両社とも「水素」をテーマとしてゼロエミッションを可能とする水素エンジンをリリースしていました。とくにマツダは、ノルウェーの水素エネルギーインフラ整備の国家プロジェクトへ参画、RX-8ハイドロジェンREを2008年から30台納入すると発表していました。
今回の東京モーターショー、ニッサンGT-R一色というアンバランスを救ったのが、マツダのスポーツカーのコンセプト「流れ(NAGARE)」シリーズの集大成が見られたことだと思います。
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マツダ 大気(TAIKI)
「大気」はマツダの「流れ(NAGARE)シリーズ」の集大成。NAGAREのコンセプトについてマツダ・アメリカ・デザインディレクターのホルツォーセン(元ポンティアック・ソルスティスのデザイナー)は、ルイジ・コラーニの「バイオ
デサインコンセプト」へと遡ると述べています。そのNAGAREシリーズは、コラーニ
デザインの過剰表現も無く上手く表現させていると思います。次期RX-7とも噂される「大気」、今後、どのようにデザインというソフトを進化さるのかとても楽しみです。ロータリーエンジンというハードは16Xという新型となり2012年のエンジンが登場予定であり、次回2009年以降のモーターショーが楽しみとなりました |
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マツダ アテンザ
マツダのデサインは、ユーノス500を代表とする「ときめきのデザイン」の第二章が始まっているのでしょうか。最近の日本車にある「やかましい」とか「うっとうしい」さがなくスッキリしています |
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レクサス IS F
日産GT-Rとの正面衝突を避けたように、10月7日に発表されたIS F。ヤマハ製の新設計となるヘッドの5リーターV8自然吸気エンジンを搭載したスポーツセダン。当然のこと視野にはBMW
M3、メルセデスAMGが入っていることは推測出来ます。月販目標40台の少量生産モデルで、今注文しても納車は再来年になるそうです。速さよりドライビングを取ったIS
F、当然ニュルブリンクも走っていますがタイムは公表していません。タイムより運転する楽しみを求めたスポーツセダンだと思います。
それに引き換え、残念だったのはLF A。どうみてもハリボテ、来年秋に1500万円から2000万円で市販されると噂されていますが、延期または開発中止という新たな噂もあり真実は何処に |
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プジョー308RC Z
プジョー308CCのスタイリングモデルと言われる308RC Z。サイドビューは2005年の907、2006年の908RCで見せた低く構えて獲物に飛びつく前傾姿勢と共通であり印象深いデザインとなっています。ターンテーブルの直ぐ前で、308RC
Zをじっと見つめる幼児。彼にはライオンが獲物を狙っているところが見えたのでしょうか |
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スマート
新型に変わったスマート フォーツーは、新設計の三気筒999cc、98kwエンジン、5速マニュアルモード付オートマチックトランスミッションを搭載しています。女性に大人気のスマート、運転席に座るためにちょっとした待ち行列が出来ていました |
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メルセデス・ベンツ F700 リサーチカー
将来の最上級サルーンを具体化したF700リサーチカーは、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンのいいとこ取りをしたDIESOTTO(ディーゼルエンジンとオートーサイクルエンジンの合成)を搭載しています。DIESOTTOは、ガソリンエンジンのように空気と燃料を混ぜ合わせ、ディーゼルエンジンのように高圧縮して点火プラグ無しで点火するテクノロジーです。極めて薄い混合比でガソリンを燃やせるため燃費は向上します。現時点のDIESOTTOは、理想的な燃焼領域は限られているため、発進加速時は点火プラグが必要という課題があります。この課題を、モーターを使うことで解決、ハイブリッドとしたのがF700です。F700に搭載されたDIESOTTOは、1.8リッター、2ステージ・シーケンシャルターボ付の4気筒エンジンで最高出力175kw(238PS)、最大トルク400N・mを発生する。さらに15kw(20PS)のハイブリッドモーターとの組み合わせにより、総合出力190kw(256PS)と18.8km/Lの低燃費を実現しています。さらに、CO2排出量は1kmあたり127gと、クラス最高の低い値を実現しています。このDIESOTTOテクノロジーは、1.8リッター4気筒エンジンで現行モデルのSクラスの3.5リッター自然吸気V6ガソリンモデル、3.0リッターV6ターボディーゼルモデルと同等の性能を実現しています |
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アウディ メトロプロジェクト クワトロ
3ドア、4シーターのメトロプロジェクト クワトロは、フロントに1.4リッター110kw(150PS)を発生するTFSIエンジン、リアには30kw(41PS)の電気モーターを搭載しています。その電気モーターは、加速時に200Nmの追加トルクを発生させアシストします。FF(エンジン)、RR(モーター)、AWD(エンジン+モーター)と3通りの走りを実現しています。電気モーターは、単独走行も可能で100kmの距離を実現し、走行に必要な電気はリチウムイオンバッテリーで家庭用の電源コンセントから充電することも出来ます
モバイル・デバイス
センターコンソールには、無線LANを活用したモバイル・デバイスが装備されています。その内容は、車両へのアクセス認証(盗難防止、エンジン始動、ヒーターコントロール、車内の映像送信など)、携帯電話、ナビゲーション、オーディオ/ビデオプレイヤーとして機能します。また、盗難にあった場合、自動的に車両の位置を知らせるシステムもあります。
なお、このメトロプロジェクト クワトロは、将来のA1のプロトタイプで、MINIやチンクエチェントと勝負するとカテゴリーに属します |
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スズキ kizashi
「大きいのを作りたい!」というのがヒシヒシと伝わってきます。軽四を含め世界的規模でみれば、日本で3番目ぐらいの規模の会社となります。スイフトが好調であり、宣言通り着実に「大きい」のにシフトしています。「大きい」のに必要なエンジンはXL7V6
3.5リッター(パイクスパークで優勝したXL7は1001馬力)の持っており、あとはソフトだけだと思います |
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スズキ X-HEAD
実に分かりやすいクルマですが、毎回のショーでこのコンセプトが提案されるが市販されたことはありません。幼時から小学生低学年が乗るバイクを積めるだけのスペースでは使い道が限られため軽四輪トラックの荷台程度のスペースは欲しいです |
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ダイハツ OSF-1
「次期コペンですか?」との問い合わせに対して、「コペンではありません」との回答がありました。しかしながら、「2009年に再度コンセプトモデルを提案して、そのあと市販まではそう時間は掛からない」と嬉しい回答を頂きました。マツダ
ロードスターRHTと同様の3分割ルーフ、測定すると開閉時間はロードスターより2秒速い10秒です。このコンセプトモデルは、今年のフランクフルトショーで公開されましたが、コペンユーザーはもうひとつ乗り気じゃない事実があります。それは、マツダのNAロードターがNBロードスターに変わったときのような反応がコペンユーザーに現れているのか慎重に言葉を選んでいました |
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スバル G4e
リチウムイオンの電気自動車、スバルブースで輝いていました。しかし、残念なことにフラット4エンジンではこのデサインは不可能です。トヨタと一緒に開発出来る環境となったのだから、ヴィッツのエンジンを搭載して市販してはどうでしょう。完成度が高い一台です |
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編集後記 |
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90年代後半から、クルマはセンサーやコンピュータの電気仕掛けとなり味わいがなくなりました。エクステリアデザインという観点でいうと「怖い顔」の車が我が物顔で街を走るようになりました。やはり、クルマは「美しく」なくてはなりません。
今回のショーを見て、あらためて日本の自動車産業は、成長期から飽和期に入り、一部に衰退期を迎えているように感じます。日本の自動車産業はどこへ行くのか、不安となったのは私だけでしょうか。
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(professorイノウエ) |
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