グッドウッド「フェスティヴァル・オブ・スピード」
       @英国ウェストサセックス州グッドウッド





今年で早や17回目となるグッドウッド「フェスティヴァル・オブ・スピード」が、今年も7月の初旬に英国ウェストサセックス州グッドウッドで開催された。

このイベントはグッドウッドの若き領主、マーチ卿(伯爵)が考案し実現させたもので、世界から集められた数百台の博物館クラスのクルマや珠玉のレーシングマシンがマーチ卿の自宅である広大な庭園内を所狭しと走り回り、柵もなしに無造作&無防備に置いてあるという、自動車好きにとっては文字通り夢のようなイベントである。週末4日間に及ぶこの催しは、今やシルバーストーンサーキットで行われるイギリスF1GPの集客数を上回り、トータルで30〜40万もの人が訪れる世界有数のイベントと化した。

今年は「Viva Veloce!(スピード万歳!)」というメインタイトルとともに、アルファ・ロメオ100周年、F1グランプリ60周年、北米のパナ アメリカーナレース60周年、RACラリー40周年という四つのテーマの下、全世界から新旧の名車が数百台集められた。

イベントプログラムとアトラクションの内容を正確にお伝えすることはむずかしく、ここではそのメニューと内容を簡単にご紹介します。

プログラムとしては、以下のようなものがある。

ムービング・モーターショー 今年から導入されたプログラム。各メーカーのディーラーが持ち込んだ新車を参加者が実際に試乗できる。7月1日(木)のみ)

オークション 本場の本物の自動車オークションで、迫力ある入札が繰り広げられる。7月2日(金)のみ

ヒルクライム
広いグッドウッド庭園の敷地を縦に分断したコースを、年代やジャンルで分類された6つのグループがヒルクライムでタイムを競うものと、丘の頂上にあたるエリアに設けられたラリーコースで繰り広げられる歴代WRCカーのタイムアタックの二種類が期間中連日開催される

カルチェ・コンクールデレガンス グッドウッドハウス(マーチ卿の居宅)の前庭で行われるヴィンテージカーのコンクール。毎年30〜50台からの名車がその優雅さとスタイリングの美しさを競い合う。期間中連日開催

パドック
参加者はカテゴリーごとに10近いパドックに展示される。F1マシン、ラリーカー、ルマンカー、バイク、ヴィンテージカーといったたぐいで、柵も何もなく、操縦席を覗き込んで撮影するなど自由に見学できるようになっている

エアーショー
英国海軍レッドアローズ8機(パイロットの1人は女性!)のアクロバットの飛行に始まり、ヴァルカン・ボマー(爆撃機)、ホーカー・ハンター、ブラックキャッツというヘリコプターのデュオと、これでもかこれでもかのサービス精神たっぷりな演技とデモンストレーションを披露してくれる。期間中連日開催

軍用車の展示
戦車や装甲車といった軍用車の展示。子供たちは戦車や装甲車の中に実際に乗れたり、ストリンガー式機関銃の引き金を引けたりと大喜びで連日長い列ができていた

メーカーブース
主要なメーカーが立派なパビリオンを建てて新型車を展示、プロモーションをおこなう。いわばモーターショーのようなもの。今年はアウディ、アルファ・ロメオ、トヨタのパビリオンが派手で目立っていた。むろんホンダや日産も参加している


アトラクションやサテライトプログラムとして、以下のようなものがある。

生バンド演奏、ラリーライド、キッズバイク教室(スズキ主催)、キッズパーク、カフェ&レストラン(シャンペンカフェ、ポルシェカフェといった高級レストランからメキシカンや寿司屋台まで、世界の食がそろう)、ショッピングアーケード(ミニチュアカーや書籍に雑誌、ドライブ用品、絵画に骨董品、さらに1/1のクルマやモーターサイクル、ガレージ用品に至るまで100を数える店舗が軒を並べる)。

その他、関係者以外立ち入り禁止だが、ドライバーズクラブやプレスセンターがあって、有名人や一流レーサーが出入りする。事実、庭園を歩いているとジェンセン・バトンやジョン・サーティースといったF1レーサーが歩いていてたくさんの人のサインの求めに応じている。

この一大ページェントが4日間に亘り、周りに山一つない気持ちの良いオープンスペースで毎年行われている。イギリスにおける自動車の文化と伝統のなせる業だが、それにしてもイギリス人は羨ましい。
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