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東京コンクール・デレガンス2010 |
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グッドウッドから戻って間もなく(私にとっては)、東京では『東京コンクール・デレガンス2010』がお台場の潮風公園で行われました。
グッドウッドの、あの賑々しい“スピードの祭典”の夢中から醒めていない私にとって、東京コンクール・デレガンスの会場はあまりに上品で静かで落ち着いています。でも、コンクール・デレガンスはこれでいいのですよね。
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東京コンクール・デレガンスは2007年に始まり、昨年に続き今年が3回目でした。コンクール・デレガンスというのは、もともとは1920年代のフランスの社交界で最新テクノロジーの結晶だった自動車(当時の最先端カー)の美しさを競う優雅なイベントだったのだそうです(パンフレットの武田公実氏の解説より)。それが欧米に広がり、1960年代にはこういったイベントも一旦は歴史を閉じたのですが、1980年代になってクラシックカーのイベントとして再び開催されるようになったそうです。現在は私も何度か訪れたことのある『ペブルビーチ・コンコース』(カリフォルニア)、そして北イタリアのコモ湖の『ヴィッラ・デステ・コンコルソ・デレガンツァ』が世界的に有名なクラシックカーのコンクールと言えるのではないでしょうか。つまり、グッドウッドが“スピードの祭典”なら、コンクール・デレガンスは“美の祭典”という感じでしょうか。
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お台場に展示されていた47台のクラシックカーは当然ながらどれも美しい。もちろん好みというものがありますから、私にとっては1950年前後あたりからのスポーツカーの前に立ち止まる時間がやはり長くなります。来場者はやはりクルマ好きの方が多かったようです。多くの方がカメラや携帯で静かに、でも楽しそうに写真を撮っている脇で、私ものんびりと写真撮影を楽しんでいました。審査員の方たちが審査をしていると著名な方たちが審査員ということもあって、人の輪ができその様子をうかがっています。審査員も来場者もこの夏の暑さの中では大変そうでしたが和やか。5つのクラスごとの順位はもちろん、今年の最優秀賞を含む8つの賞が設けられていました。
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今年の最優秀賞はラリー ABC(1930年)。知る人ぞ知るレーシングカーなのだとか…。やはり目利きの方たちが選ぶ今年の一台は、私にはわからない素晴らしさがあるようです。これは、芸術品を品評するのと同じようで奥が深い。私のような浅い人間には難しい。
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しかし一般投票によって選ばれた一台は、わかる、わかる。アルファロメオ Giulia TZ(1964年)。1964年のル・マンや1965年のタルガ・フローリオなどで優勝もしている実力派です。丸みを帯びたフォルムが醸し出す美しさとカッコよさはこの“私でも”「キレイだなぁ」と理解できます。それから、マリナー製のベントレー・Rタイプ・コンチネンタル(1954年)、夏の傾きかけた陽の光のライティングの下で見たそれは美しすぎました。
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ところで一人のクルマ好きとしては、もっと多くの人の目に触れる機会があればいいのに、という気持ちがあります。ちょっと微笑ましかったのは、西東京市からいらしていたお子さん連れの男性。スーパーカー世代で、今回も当時のスーパーカーが見たくてお子さんと訪れていたそうですが、息子さんもお父さんの影響なのかクルマ好きなのだそうです。写真を撮らせていただく許可をいただき、「好きな車の前で撮りましょうと」言うと、1930年代のクルマの並ぶ展示エリアでお会いしたこともあり、その中から息子さんが選んだのは青いブガッティ。イギリスで子供達がごく自然にクラシックカーに触れる姿を見てきたばかりの私にとっては、これも一つの“車育”になるんじゃないかしらと、こちらのお父さんに頑張ってください、と言いたくなってしまいました。余計なお世話ですけれど…。
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土曜日の夏の昼下がり、見る側にとって台数もほどよくガツガツせずに芸術鑑賞気分でクラシックカーが見られたこのイベントには輸入車メーカーも数社、最新モデルを展示しており、そちらもゆっくりと見ることもできました。
日本にはこんなに凄いクラシックカーが一体何台あるのだろう。来年はどんなクラシックカーがエントリーしてくるのだろう…。興味は尽きない。
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