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何だかとても良い気分  

知人から誘われて『Nicole BMW Excitement 2010』というイベントに行ってきました。このところ思うように自動車のイベントを訪れることができなかった私の“イベント飢えぶり”がその知人に洩れ伝わったのか…? でも感謝です。

私にとってニコルと言えば、アルピナはBMWをベースとした最もエクスクルーシブな高級自動車メーカーとしての“顔”が最初に思い浮かぶ会社です。アルピナはエンジニアリングから人の手に触れるところにまで贅を尽くし、その洗練された乗り味と居心地に独特の魅力を持つクルマづくりが印象的。もちろんお値段もそれ相当なものではありますが…。でもニコルさんは実際にはBMWジャパンの正規販売ディーラーであり、ロールス–ロイスやMINIの販売も手掛ける一方で、ブガッティの日本総代理店でもあります。そこで、実はどんなお客さんが来るのかとか、どんなイベントなのかという、申し訳なくも下世話な興味を持って出かけていったのですが、実は何だかとても心地よい気分で帰ってきました。

会場は横浜の日産スタジアム 中央広場。駐車場に停まるクルマの多くが想像通り、BMWでした。ソコからすでにオーナーウォッチングを始めた私は、“いかにも(お金持ち)”な方を探します。が、家族連れやカジュアル服装でお仲間と公園をお散歩するような雰囲気で歩いている方しか見当たらない。すると、イベントのタイトルの書かれたゲートの先に見えたのは市民祭り、いや、町内会のお祭りのようなムードのイベント会場だったのです。肩の力が抜けるというかホッとしたというのが正確でしょう。

貴重な機会となったのは、ニコル オブ グループ カンパニーの社長さんである、ニコ・ローレケ氏とお話ができたこと。乱暴な表現をすれば、会場内をぶらぶらと歩いているニコ氏を捕まえ会話をするのは誰でも簡単。私が「アットホームなイベントですね」と言うと、「だんだんといい感じになってきました」と流暢な日本語で答えてくれました。

会社を設立して昨年で30周年を迎えたニコルグループさんがこのイベントを始めたのは13年前だそうです。年に一度、毎年11月3日にこの広場で行われる恒例のお客様感謝デーとして、すべてを社員が行う手作りイベントというのは当時から変らないのだとか。ドイツのオクトーバーフェストにあやかって行われているという点がドイツ人オーナー会社らしいと思いました。第一回目は本社のピロティで行われ、お客さんが集まらずに苦労したそうです。そのときの来場者数は80名ほどだったそうですが、イベントの定着とともに来場者も増え、昨年は1800人の方が訪れたのだとか。13年も続いているせいか、来場者の方のお散歩感覚で訪れる“こなれ感”がイベントをよりアットホームな雰囲気にしているようでした。

その一方で何やらマニアックな集団もいました、いました…(ウッシッシ)。目に留まったのはプロユースのムービーカメラのボディがそのまんま“ALPINA”デザインという男性とそのお仲間達。この男性、実は某TV局のカメラマンをされているプロで、アルピナのオーナー歴は5年ですが愛し続けて20年だそうです。9歳のときに憧れていたミュージシャンが乗っていたのがアルピナで、大人になって実際に触れてみるとスポーツカーをいじって乗るのとは次元の違う完成度の高さに感動し、さらに惚れこんでしまったのだとか。このキッカケ、わかります。私は憧れのミュージシャンがソアラに乗っていて、「私もいつか…」と憧れた少女時代がありましたから。お仲間たちはアルピナクラブの方たちで、毎年、名古屋や秋田、青森からも駆けつけてくるそうです。これはさすがアルピナの総代理店といったところでしょうか。ところが愛車をうかがってもBナントカばかりで、混乱するばかり…。自分の勉強不足に反省した次第です。

会場内にはニコルで扱うモデルの展示や協賛会社による出店、パーツやグッズのアウトレット&割引販売や社員の方たちによるゲームコーナー、オーナーさんたちによるフリーマーケットなども行われ、ステージでは大先輩ジャーナリスト菰田(潔)さんによるトークショーが場内を盛り上げていました。

そんな中で私が印象的だったコーナーは、子供達がクルマにクレヨンで思い切り落書きのできる“キッズアート”でした。イベントが終るころ、一人一人の落書きが一台のクルマをステキなアートカーに仕上げてくれるのだとか。私もちょっとやってみたかったなぁ…。

結果的に私は川崎市を拠点とする1ディーラーさんのイベントにお邪魔したわけですが、販売するクルマが何であれ、大事なのは人と人のコミュニケーションなんだなぁと、つくづく実感しました。来年も同じ日に同じ場所で開催されるそうで、オーナーさんでなくてもウエルカムだそうです。

ニコ社長に「今日、このイベントで一番良かったのは?」とうかがったところ、青空を見上げて「お天気です」と一言。なんか、いいじゃないですか…、ねえ? 来年も晴れるといいですね。