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東京ではちょっと前まであんなに寒かった冬のことなどすっかり忘れそうな陽気に、桜の開花時期やお花見の予定が入り始めている今日この頃。ならばこの冬最後の思い出とばかりに、ラップランドで乗ったスノースクーターの楽しさをちょっとご紹介させてください。
スノースクーターは日本でスノーモービルと言っている、原付バイクのタイヤの代わりに二枚のスキー板みたいなものを履かせた乗り物だ。操作方法もバイクと同じで右のグリップがスロットルで、左右のハンドルにブレーキが付いているアレ。普段、オートバイにも乗らない私だからスロットルの開け具合で、加速やスピードコントロールをするこの手の乗り物は、主に左手にあるブレーキを握る感覚も含め、何が一番疲れるかと言えば、左右の“手”だった。しかもこの乗り物、曲がるのが難しい。普段、スキーもそうそうしない私だから、スキーで曲がるように外加重にして曲がるこの乗り物では、かなり緩いカーブでも難しいのだ。
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そういう場合、ガイドが通った道筋を頼りに走らせるのがベストだけれど、ちょっとそれることだってある。そうすると新雪に左右の足(板)をとられ、想像以上に簡単にスタックする。
それでも楽しいと思えたのは、やはり人間の足では踏み入るのも難しそうな雪深い山林の中を、コレならスイスイと進むことができる。凍った湖上ではジェットスキーよりも水の抵抗がない分フラットで、スピードだって出そうと思えば出せる。そのうちにスピードはグングンと増して「ヒャッホー!」と駆け抜けることができた。今回でスノースクーターに乗るのは3度目だったけれど、氷湖を走るのは初めて。私は気持ちよくスロットルを開け、スピードメーターが110km/hを指したところで速度チャレンジは終わりにした。氷上だって凸凹があるので、それなりに不安定なものなのだ。転んだら痛そうだし…(実際には痛いでは済まないだろう)。
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ツアー中、トナカイを二度、虹を一度見ることもできた。トナカイはトレードマークの大きな角がなかったから、子供かメスだったのだと思う。人間が近づくエンジン音に気づくと、すぐに林の中に隠れてしまうので間近で見ることはできなかったけれど、可愛いですねぇ、動物はやっぱり…。出会えただけで幸せ。
休憩は写真のようなKOTA(コタ)と呼ばれる円錐形の木造小屋の中でとったが、これはラップランドの伝統的な建築様式らしく、ドライビングレッスンの会場にも同じものがあった。座布団代わりにお尻の下に敷かれていたのがトナカイの毛皮で、ツーリストにとってはちょっと贅沢な敷物だった。その中で飲んだコーヒーの味は忘れられない。
半日のツアーで50kmほどを走った。たった半日だったけれど、乗り物の大好きな私としては走らせる快感が新鮮だったし、ラップランドの大自然を味わうことのできるステキな体験だった。その後、両手と両腕が筋肉痛になったのは想像つくでしょう?
でもまた乗りたいな。
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