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北海道の素敵なおばちゃん  

洞爺湖サミットを目前に控えた週末、千歳市内にある三菱のディーラーで「クルマの学校 エコドライブ編」が行われた。この日は洞爺湖サミットで使用されるi-Meve−三菱の軽自動車i(アイ)の電気自動車版―がやってきて、地元のお客さんを対象に試乗ができることになっており、それと併せてせっかくだから環境にやさしい運転について学ぼうというのがコンセプトだった。「クルマの学校」は開校して13年にもなるという。私は今回、特別講師ということで、クルマと環境について参加者の方に簡単なレクチャーをさせていただいた。

参加者は年齢の幅も広く、家族やご夫婦、お友達とやってきたりと様々。クルマが生活の足となっているせいか、最近のガソリン価格の高騰もあって、電気自動車に興味を抱き、期待する人が多いのは当然だろう。

中でも最も印象的だったのが写真のお二人。『これなら安く済むからいいわぁ』とi-Meveに羨望の眼差しを向け、展示中は撫でたり触ったりクルマのまわりを行ったり来たりしていたのだ。その様子があまりにも可愛くて、思い切って話しかけてみた。すると彼女たちは姉妹で、この4年間、北海道中の「道の駅」を毎年全制覇しているという。最初は40〜50ヶ所だった「道の駅」も、今では100ヶ所近くもあるという。『毎年、「道の駅」が増えるから大変なのよぉ』と言いながら、今年もすでに多くの「道の駅」を訪れているそうだ。

こちらとしては当然、その目的を知りたい。だってここは北海道。ビジターとしてはよほど美味しいものがあるのか、それとも食材か、地元の人しか知らないトリビアでもあるのか、知りたくなるのも当然でしょう? ところが彼女たちの目的はスタンプラリーでハンコを押してもらうことと、それを送ると“抽選”で貰える“粗品”、そして完全制覇すると貰える賞状だった。その極めて純粋な直向きさに感動し、そんな彼女たちがますます可愛く思えてくる。

毎回、おむすびを持参して早朝からひたすら走るのだと言う。日に4〜5ヶ所の道の駅をハシゴするのなんて当たり前。『でも道東だけは一泊ね』、『そうそう、やっぱり遠いもんね』と盛り上がる二人は、そこに私が居なくてもそんな会話をいつでも楽しんでいるような仲良し姉妹だということがうかがえる。そしてその会話から、目的の道の駅を目指して向かう二人の車内のほのぼのとした様子まで目に浮かぶようだった。

地球環境を考えるとクルマの使い方をきちんと考えていかなければいけないのは当然のこと。クルマに乗らないことが一番いい、というのはあまりにも極論すぎる。あの姉妹のようにクルマであちこちを巡る楽しさは、クルマに乗る者なら誰もが知っているはず。乗る人は環境にやさしい運転を考え、クルマを作る方たちもますます環境にやさしいクルマをもっと、早く現実的な存在にしてほしい。ちなみに、i-Meveは2009年以降の実現化を目指しているという。『コレが出たら、絶対買うわ』と期待していたのは、彼女たちだけではなかった。この日ディーラーにやってきた多くの方がi-Meveの量産化を待ちわびていた。