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クルマの未来を支える人たち 〜夢の途中〜  

今回の主役は夏休みを満喫中の小学生男子たち。先週、連載誌の取材でランボルギーニのガヤルドに乗って蓼科に向かったとき、ちょっぴり嬉しい体験をしたのだ。

この日、ガヤルドは確かに人気者だった。目にも眩しい真っ白なボディを身にまとったガヤルドはどこを走っていても、どこに停めていてもとにかく目立っていたようだ。最初のうちはクルマ越しに、こんなにも人の視線を感じるものかと感心した。まるでボートにでも乗っているような気分。この身がボディに包まれているとわかっていても落ち着かない。停めておくと、一瞬のうちに人が集まってくる。

中央道の談合坂SAに立ち寄ったときのこと。トイレから戻ると、お母さんとお祖母ちゃん、そして男の子がガヤルドをグルグルと見回していた。そこで私たち“にわかオーナー”に気づき恐縮するその家族に、「どうぞ、見てください。あっ、それならドアを開けて、シートに座ってみてはどう?」と声をかけた。その瞬間、男の子の目が驚きとワクワクでタラララァ〜ンと大きく輝いたのがわかった。そのとき「やったぁ〜!」と喜んだのは彼だけではない。ルンルン気分で私はせっせとドアを開け、運転席にその男の子を座らせる。お母さんはカメラを、おばあちゃんはビデオ撮影を始めた。蓼科でも女神湖の湖畔の駐車場で、同じような家族と出会い、プチ撮影会を開いた。この子たちの夏休みの思い出に大好きなクルマとの2ショットが残ると思うと、これが自分のクルマでなくてもお姉さんはちょっと嬉しい。

でも何よりも私が嬉しかったのは、ガヤルドのような非日常的なクルマに高感度な反応を示してくれる男の子たちがいたこと。スタイルに羨望の眼差しを向け、ブォン!と発するエンジンの始動音に「期待通りだぁ」と喜んでくれたことだった。二つの家族はミニバンで旅行中だったにもかかわらず、だ。

そんな素敵なすり込みをしてくれたのはお父さんであることもわかった。二人とも「お父さんが大好きなんだ」と言っていたのだ。’70年代のスーパーカーブームでランボルギーニやフェラーリに憧れた世代が今、お父さんになっている。クルマ放れが囁かれているけれど、この男の子たちが免許をとる頃にはまた華やかなモデルに憧れる大人たちが湧き出てくるのではないか。

ガソリンの枯渇や地球温暖化問題で、ガヤルドのようなハイパフォーマンス系のモデルは今のイマ、少々肩身が狭い存在かもしれない。ちなみに、ここに登場するガヤルドは直噴エンジンを搭載し、マニュアルミッションながら、オートマチック車のように運転ができるトランスミッションと組み合わせることで、少しでもCO2の排出を抑えるように開発が進められ、マイナーチェンジしたモデル。少しずつでも世の中の流れにマージしようとしているのだ。

今後、自動車の動力源が変わっていったとしても生き延びて欲しい、スーパーカー。やっぱりカッコが大事なのよ、頑張れ、スーパーカー! “カッコイイ”クルマに憧れ、夢見る子供たちがいるのだから。お姉さんは嬉しさのあまり、夏休み期間中、サービスエリアでプチ・スーパーカーショーでも開きたい気分になったのでした。