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高速道路無料化 〜感謝のカンパってどうなの?〜  

高速道路無料化
今月初めに国土交通省から高速道路無料化に対する発表がありました。全国37路線50区間、1626kmを無料化すると…。でもそれは期間限定の「社会実験」をまず行うというものでした。期間は今年6月から準備が整った路線から段階的に開始し、来年3月末まで。首都高や阪神高速ほか、交通量の多い道路では実施されず、どちらかと言えば交通量の少ない道路での採用が多いようです。詳細は国土交通省の実施計画(案)を見ていただくとして…(ちょっと堅苦しい内容だけれど)。


高速道路の無料化については様々な意見があります。高速道路の料金徴収は建設費の回収が目的だったはずが、他の高速道路建設に充てる運転資金を徴収されていたと考えると、利用者は納得できないと思っても当然です。「高速道路無料化」に賛成した人たち 〜昨年の選挙で民主党に一票を投じた方たちや、高速道路の利用頻度の高い方たち〜 にとっては一日も早い無料化を待ち望んでいることでしょう。その一方で、もともと利用車の多かった道路では交通集中による渋滞の悪化や道路のコンディション悪化が早まるなどの心配もされています。私自身も昨年のETC装着車に対する高速道路1000円利用化によるこれまでにない週末の渋滞増加に遭遇するたびに、果たしてこれでみんなハッピーなのかと思ったものです。週末に行われるドライビングスクールの参加者遅刻の頻発がいい例でした。また、そもそも「いつかこの道路は無料になる」と思って利用しているはずですが、東名高速道路や中央道をしばしば利用する者としては、集中工事によって塗り替えられた舗装路面を走ると吸水性や静粛性の高い新舗装に安心感や、有り難味を感じたりもするわけで、そういうメンテナンス費用の一部くらいは支払ってもいいのかな…と思わなくもないのです。だって、国はお金が無いんですもの。いや、私だって無いですけれど、日頃の“感謝のカンパ”くらいならしてもいいのかなぁ、と。

なぜそう思うのかというと…。私が二年半住んでいたアメリカでは道路のメンテナンスは各州に委ねられていて、例えばカリフォルニアやミシガンの主なハイウエイの路面状況は良くありません。ミシガン州と隣接するオハイオ州はとても管理が行き届いており、「道路が悪くなるとミシガン州に入ったとわかる」とミシガンの道路管理を皮肉られることもあります。また無料が当たり前のアメリカでも、新設の道路では有料化されているところもあるのです。

無料が当たり前だった国の有料道路の新設がある今、有料が当たり前だった国の無料化にも、準備と熟慮が必要なのだと思います。「民主党が無料にするって言ったんだから無料だ!」と頭ごなしに決め付けずに…。ETC割引の1000円は無くなりますが、その代わりに普通車の利用料上限を2000円とする計画もあります。今回の社会実験、「もともとガラガラだった高速道路が無料化になっても意味がないのでは?」という意見もありますが、この実験の結果が有意義なものになることを期待し、チャンスがあれば体験してみてはいかがでしょうか。普段行かないところまで安く足を延ばすチャンスかもしれません。

次世代カー(エコカーなど)の登場で自動車にとってはこれまでの100年からこれからの100年へと変化しようとしている今、色々な面で自動車の周辺環境が転換期を迎えようとしているんですよね。だからこの実施期間は自分のことだけじゃなく冷静に実施状況を見届けたいと思います。でもこの実験がムダに終ったら、私も怒るゾ!

※このページに高速道路無料実施計画(案)のPDFファイルあります。

http://www.mlit.go.jp/report/press/road04_hh_000011.html