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オトコの感覚、オンナの感覚
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先日、モデルチェンジを行ったトヨタ・パッソ。ターゲットユーザーはズバリ女性です。
試乗会場では「そんなに、女性、女性って言われちゃあ、オレなんかにはなぁ…」なんて言う大御所大先輩の呟きが聞えてきたりもして、私はそのストレートな小言にクスッとしてしまったりもしたのですが、女性にとっても“女性向け”的な表現には少し慎重になってしまうもの。逆に冷静になってしまうところでもあります。
クルマ自体は100万円台〜140万円台と手ごろな価格帯のモデルで、扱い易さはもちろん、1リッター・エンジンを搭載する2WDモデルで22.5km/ℓ(1.3ℓは21.0km/ℓ)という燃費の良さなど、ドライバーなら誰もが求めるツボをしっかりと押えていました。後席のスペースも必要十分なスペースが確保され、文句なし。通勤や通学、お買い物に使うのなら、1リッター・モデルでも十分。私のように2時間くらいの移動も珍しくない者にとっては1.3リッターのほうがスイスイと走ってくれるので合っていると思います。つまり、価格面も含め、新型車として誰にでもおすすめできるモデルであるには間違いありません。
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ところで、新型パッソの開発を始めるにあたって6名の女性が企画の段階から参加されたそうです。「これが今回の肝になっているのだな…」とわかるわけで、冷静になるという点で、私はその女性たちがどんな携わり方をしたのかが気になりました。残念ながら試乗会に携わった方たちは誰もいらしていなかったのですが、一緒に開発を進めてきた男性にお話をうかがうことができました。その方は製品開発に携わって18年のベテランだそうで、新車開発のプロと言ってもいいでしょう。でも今回6名の女性たちは、彼のお嬢さんと同世代が多く、いわゆる世代のギャップや感覚のズレを感じながらの企画&開発だったそうです。例えば、男性からすれば新車と言えば、先進技術だとかカッコ良さとか、スポーティさなどを求めたい。ところが女性陣はそういうことは「関係ない(重要ではない)」と役員を前に意見を述べたそうです。もちろん価格や安全性、燃費などは大事。でも男性が「もう少しタイヤサイズを大きくしたほうがカッコイイのでは?」と言うと、「小さいほうがかえってカワイイ」としっかりと自分たちの意見を述べたのだとか。
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最終的には収納スペースへのこだわりや、自分の部屋のように居心地のいい空間造りなどに意見は反映され、さらに全グレードに+Hana(プラス・ハナ)というパッケージモデルが生まれたのだそうです。+Hanaではインテリア全般のコーディネイトからオプションの小物類、髪の毛やお肌を保湿する『ナノイー・ドライブシャワー』なる機器が用意されていました。
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クルマに男性が求めたり、こだわったりする部分は、女性とではやはり違う。今回のパッソの開発の裏話を少しだけ聞かせていただいただけでも、女性のこだわりがクルマに活かされていることがわかりました。お話をうかがった製品企画18年のプロの男性も「勉強になりました」とおっしゃっていました。私はこういう女性の開発チームへの携わり方というのは大事だと思います。だから、トヨタはこれからの新車開発にもずっと…、そして他メーカーでも女性チームの積極的な起用を希望します。ユーザーに媚びるような採用の仕方をするのではなく、真っ直ぐに自然に取り入れていただけたら、女性の心や感性にも自然に響くクルマ造りができるのではないかと思いました。
*内装の写真はパッソ、クルマの写真は姉妹車のダイハツ・ブーンです。
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