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ボルボの次世代安全技術
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ボルボは2020年までに新しいボルボ車が関わる事故や死傷者をゼロにするという『ビジョン2020』というプロジェクトを進行中。昨年発売が開始されたニューモデルXC60では“シティ・セーフティ”という低速用追突回避・軽減オートブレーキシステムを世界標準装備したことは皆さんの記憶に新しいのではと思います。これは追突事故の93%が前方不注意によるもので、そのうちの約半数の47%のドライバーが事故を回避する行動をとっていないというデータに基づいて生まれたシステムで、その効果への期待は高いものがあります。
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そして今回新たに紹介された安全技術のテーマは“歩行者”。ボルボが用意したデータによると歩行者事故の割合はスウェーデンが交通事故死亡者数全体の16%。アメリカが11%で、日本は35%だそうです。残念ながら日本はかなり高いのですね。乗車中の事故は年々減少傾向にあるのに対し、歩行者の死亡者数は減っていないのだとか。ところが、歩行者に対し、衝突速度を時速50km/hから半分の25km/hへ減速すると、致死率は8%から1%へと激減するそうです。そんな現状を踏まえて、ボルボは今回、歩行者検知機能付のフルオートブレーキシステムを開発し、発表したのでした。
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このシステムは、フロントグリル内に装着されたレーダーと、フロントウインドウ上方に取り付けられたカメラを使い、監視する仕組みになっています。カバー速度は4〜200km/h。その速度範囲の中で歩行者および車両に対して相対速度35km/h以下の場合は衝突回避(条件はあるので完璧ではありませんが)、35km/h 以上の場合には衝突スピードを減速しダメージを軽減してくれるそうです。
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プレゼンの後に行われた体験試乗では、速度25km/hで前方に立つ人形(“ボブくん”という名前がついてました)に向かって走行。ボブくんが目前に迫っても25km/hをキープしたアクセルを緩めることなく走行。すると私の足がアクセルペダルに載っていてもガギュギュギュッ!という強烈(1G)な急ブレーキがかかってテスト車は停止しました。ふぅ〜…。
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ボルボはこのシステムを開発するために5年をかけ、日本を含む50万km以上ものデータを収集し、テストしてきたそうです。歩行者の認識は、頭や首、肩、足によるもので、仮装した人や群集も認識できるのだとか。ただし80cm以上の人という制限があり、大人と一緒でない子供や、座っていたり寝ていたりしている人は検知されません。また、カメラが人間を検知するのにも天候や明るさなど限界はあり、それは人間の目と同じだと言っています。ランニング中の人が駐車中のクルマの間から突然飛び出してきた場合や、目前の飛び出しに対しても物理的に限界があるそうです。
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クルマの進化は人間を退化させる、と私は時々スクールなどで笑いながら言ったりするのですが、過信は笑えない恐ろしいものです。しかし、こういった衝突軽減ブレーキなどを誰が完全だと思うでしょう。思わないですよね。自分がハンドルを握っているクルマが重大な事故を起こすリスクを減らすものだという認識を持って選べば、心強い技術と言えると思います。生涯、このシステムのお世話にならないに越したことはありませんけれど。
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ちなみにテスト車はSUVのXC60でしたが、この歩行者検知機能付フルオートブレーキシステムは日本で来年発売予定の新型S60にオプションで採用される予定です。
シティ・セーフティに関する紹介は『怖いけどありがたい体験 〜ボルボ新安全技術〜』の回をぜひご覧になってください。
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