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2007年10月  
 富士スピードウェイ、F1界での評判は? 2007/10/5 

決勝日にこんな絶景が見たかったね

この週末に富士スピードウェイで行われたF1日本GPに行った人は、さんざんな雨の中の観戦で大変でしたね。でも、サーキットがよく見えないという席があって、1000人あまりが払い戻しを受けたんだってね。富士スピードウェイへのアクセスはかなり面倒なのにもかかわらず、雨の中わざわざ出かけて行ったら見えなかったじゃ、つらいんだよね。

でも、辛かったのは、観客だけじゃないようだよ。もちろん初回があの悪天候で、良い結果を出せなかったトヨタだって、ものスゴく悔しいと思うけど。イギリスのBBCラジオでクルマの番組のパーソナリティをしているモーリス・ハミルトン氏によると、関係者全体に評判がよくなかったらしい。辛口の記事をクルマ専門誌「オートエキスプレス」に載せているので、紹介してみよう。


鈴鹿サーキットは古いけど、F1パイロットの間ではコースの評判が非常に高い

英国ラジオパーソナリティの苦言

『フォーミュラ1の関係者の中で1976年と1977に富士スピードウェイを訪れたことがあるのは、今では一人か二人になってしまった。その76年には、降りしきる雨の中でジェームス・ハント選手が王者を獲得したのだった。でも、今では関係者のほとんどにとって、このサーキットは「新しい」トラック。つまり誰も行ったことのないサーキットだ。ま、富士山が見える、っていうのは、魅力の一つだと思うけど。(でも、決勝日には全く見えなかったけどね)

ホンダの素晴らしきモータースポーツの殿堂、鈴鹿サーキットへの「参拝」にうんざりしてて、さらに人がそれを褒めまくるのに我慢できなくなったトヨタは、遂に富士スピードウェイを購入し、それによってF1カレンダー上のスポットも買い入れた。もちろん、F1界のボスのバーニー・エクルストン氏の要望に沿うように、欠点のない施設を完成させたはず。とはいえ、エクルストン氏の耳に届かないところでは、「やっぱりここは鈴鹿じゃない」という不平も聞かれるはずだ。


富士の新しいレイアウト。最後のテクニカル区間はそれほど評判が高くない
ピットエリアは世界一流 新しいグランドスタンドのデザインはユニーク。晴れていると、きれいだけど

馴染みのある古酒場 vs 清潔なカフェテリア?

どういうことかって? 確かに鈴鹿はもう古くなってるけど、あの8の字形のサーキットはレーストラックとして質が高い。だから、あの窮屈なパドックだって、古びた付属施設だって、許してしまえるんだ。逆に、狭いピット裏だからこそみんなが親しくなれるって、貧弱な環境を好ましくさえ感じたものだ。

おそらく富士スピードウェイのピットは、スペースもたっぷりで、大企業が所有する地所にゆうゆうと建てられているはずだ。病院のように清潔でキレイなんだろう。

なんたって、富士スピードウェイがあるのは、僻地だぞ。アクセスが不便で、渋滞の中でチーム関係者はみんな東京からのミニバンでの長時間の移動にくたびれてしまう。でも、トヨタにとって恥ずかしいのは、今年の情けないチーム成績だけではない。それは、「親友を綺麗な田舎の別荘でのパーティに招待したのはいいけれど、そこで出された食事はひからびたサンドイッチと、泡の消えたビールに気の抜けたワインだった」という現状なんだ。』


このヘアピン・コーナーは一番おもしろいところ。100Rからの素早いブレーキングや、ヘアピンからの立ち上りのスムーズさがポイント やはり、空から見た富士スピードウェイは
きれい

早く問題点をクリアして

きついお言葉でしょうけど、かなり真実に近いかも。僕も数ヶ月前に同サーキットで軽自動車の耐久レースに参戦したんだけど、彼と同じ印象だった。とても清潔感があって、しかも施設は世界一流なんだけど、無機的で暖かみがあまりない。世界のトップ企業が総力を上げて21世紀に作ったサーキットだから、それは素晴らしいサーキットになるはずだったんだけどね。確かに出来るだけのことはしたはずだけど、やってみないと分からない、という点も多かったんだろう。このモーリス・ハミルトン氏はこの記事を書いた時は、まだ新しい富士には来てはいなかった。もちろん、とてもピットレーン、パドックエリアなどが広くとってあるコース設計とか、新しい路面がひいてあるしね。今回のグランプリで出た「ダメ」を早く改良して、東の殿堂にしてほしいな。でも一番残念だったのが、肝心な決勝日に世界のF1ファンが雲や霧のせいで富士山の絶景が全然楽しめなかったこと。日本GPの時期を変えた方がいいのでは?

 新インプレッサは英国誌の比較テストでは「ビリ」? 2007/10/12 


確かに、これはインプレッサだ。でも、我々が昔から知っているのとは違う! スバルは自社のもっとも人気の高いモデルの新世代を作るにあたって、勇気ある前進を果たした。これが、その結果だ。ショックを受ける人も多いだろう。スバルのデザイナーは、これまでセダンをべースにしてきたインプレザを、ハッチバック領域にシフトしたからだ。

スバルの作戦は、インプレッサを高級化して、もっと幅広いマーケットにアピールすること。日本ではある程度成功しているんだけど、イギリスではそうではない。

スバルはこうアピールする。5ドア・ハッチバックの新世代インプレッサは、ドライバーに対してホットなセダンの魅力を発しつつ、ずっと使いやすく、その上価格も押さえてある、と。過去のモデルより室内スペースがあるので、同社はヨーロッパ市場で、ライバル車と互角に競えるだろうと期待をかけている。でも、欧米でインプレッサが超えなくてはならない第1のハードルは、ユーザーやファンの認識と期待だ。彼らはこのモデルを、ファミリー向き5ドア車としてよりも、デッカいスポラーと独特なエギゾーストノートで決めたハイパフォーマンスのSTIバージョンと結びつけて考えるだろうから。

スタイリングに関しては、スバルは「エレガントで押さえが効いた」デザインと言っている。が、私達英国のメディアは「個性がない」と思う。これまでのインプレッサのようなスポーティな味がないし、ライバル車に比べても個性が弱い。つまり、ブランドとしてのインパクトがない。これでたくさんのファンを捕まえられるとは思えないね。


スバルはこの新世代インプレッサにかなりの期待をかけている。でも、スバルは、ハイ・パフォーマンス車と、フォレスターのような「どこにでも行ける」というクルマを作るメーカーとして評価を受けてきた。ファミリー向けハッチのメーカーとしての認知度は低い。新インプレッサはこのギャップを超えるための挑戦だったが、残念ながら成功はしなかった。外観のデザインは平凡で、室内のクオリティも同クラスのライバルにかなり差をつけられている。価格を安くて装備がいいことを考慮しても、「エンジンがパワー不足」「燃費が悪い」「クリーンとは言えない」という欠点は補えない。 ゆえに、比較したライバル、マツダ31.6TSとヴォオクソール・アストラ1.6VVTライフの後塵を拝する。

ヴォオクソール・アストラは、けっこうよく出来ている。一方、マツダ31.6TSはアストラほど作りはよくないものの、インテリア・スペースが広く、トランクがよく出来ていて、走りがいい。ということで、オールアラウンドな性能とより価値があるクルマと評価して、マツダ3が1位を獲得。


■ 各 評 ■


第1位 マツダ3 1.6TS

3台の中でもっとも能力が高い。フォード・フォーカスのシャシーを採用していろのでハンドリングがよく、しっかりしたサウンド・インシュレーション(雑音吸収)と質感によってリラックスしたクルージングが楽しめる。堂々の1位だ。でも、ディーゼルを選ぶ。



第2位 ヴォオクソール・アストラ1.6VVTライフ

この結果は必然。アストラはとてもよくできたファミリー用ハッチバックだ。
室内の作りは不十分で、出来の悪いトランクにはがっかりさせられるものの、3台の中では一番低価格で、燃費がいい。

第3位 スバル・インプレッサ 1.5R

幅広いユーザーをターゲットにしたために、スバルはこれまでの信奉者を失うというリスクをおかした。それなのに、新しいファンも獲得できてない。この失敗をインプレッサWRXとSTIが補ってくれることを期待する。


  ティーンの安全運転ウィーク  2007/10/19 

免許取り立ての
キャシーさん
経験が浅いと
こんなことが・・・

前に何回か、ティーンエイジャーのドライバーのことについては書いて来てる。それは承知してる。だけど、ちょうど今週はアメリカでは第1回の「ティーン・ドライバー安全運転週間」だ。そして、この全米キャンぺーンでは「これは守れ!」っていう10か条を掲げているので、それをみんなにも知ってもらいたいと思う。

アメリカやオーストラリア、カナダのように広い国、そしてヨーロッパでも交通のネットワークが出来てなかったり、バスの便数が少ない地域に住んでいる人にとっては、日々の移動はとても重要なことだ。

日本だったらたいてい夜遅くまで電車や地下鉄、バスが走っている。本数は少なくてもね。それに、いざとなればタクシーが駅で待ってるけど、それもない所って結構多い。だから、16、7歳になって自分で運転できる、っていうことは、すごいことなんだ。 当然、免許取り立てのティーンエイジャーたちは、手に入れた自由に興奮しているから、運転技術が未熟でもカッコつけたり、ルールを無視したりしがちだ。

そこで、AAA (全米自動車協会)は、10月15日から20日の間に10か条のルールを発表。10代のドライバーが起こす交通事故のうちで死亡がいちばん多いのが、クルマ同士の衝突事故。AAAの広報担当准会長は「子供の運転について、親が及ぼす影響は一般に考えてられている以上に大きい」と言う。


「ドライバーである10代の子供を守るために、親としてできること」

1. 免許がとれる年齢に達したからといって、全員が運転するに相応しく成長しているわけではない。精神的な成長、成熟度、責任感を持てるようになっているか、自分の子供を親はよく見極めてから、運転を許可するように。
鍵を持たせる前から、親子同士で
話し合うべきだ
同年輩を乗せるのを控えたほうが・・・
 2. 親は責任あるドライバーとして手本となろう。実際に、衝突事故を起こしたことのない親を持つ子供に比べて、事故を何度も起こしている親の子供は、事故を起こす率が高い。
 3. 親は子供に同乗しよう。正式な運転教習に加えて、親が同乗して走る時間があれば、子供は運転技術や事故回避の方法をもっと学べる。
 4. ティーンエイジャー同士と夜間の運転をさせない。調査と統計によると、 10代の同乗者が増えるごとに、ティーン・ドライバーの衝突事故の危険 が増える。ティーンの衝突事故は午後9時から真夜中までが圧倒的。
 5. 十分な睡眠をとらせる。ティーンエイジャーには、毎晩9時間の睡眠が必 要。運転する前には睡眠をとらせるようにするか、寝てない時は乗らない ように監督する。
 6. ケイタイやメールは、運転経験が浅いティーンにはとっても危険。全米の1/3の州では、ティーン・ドライバーがケイタイを運転中に使うことが禁止された。
 7. 家族でルールと罰則を決めよう。ティーンのドライバーを持つ親は、州の運転法規を最低限、守ることを徹底させ、罰則も予め納得させておくこと。ルールをよく守ったら、それを評価してやることも大事だ。
 8. 親子で運転の契約を交わそう。ルールや、条件、制限とそれに対する罰則や、こまかい状況にどう対応するかを話し合っておく事。運転できるという権利には、責任と義務がある。
 9. 毎週ドライビングについて話しあう時間を持つ。運転を始めた子供たちと、ドライビングについての体験を話したりや反省させたりすることが、ティーンエイジャーの事故や死傷を減らすのに役立つ。
 10. 安全なクルマに乗らせよう。選ぶ場合には、サイズや安全装備も十分に考慮すること。中型のセダンのほうが、小型車より衝突時のプロテクションでは優れている。前と脇のエアバッグ、ABSやスタビリティ・コントロール・システムも備わっているかも考えて。


親が責任をもって子供の安全運転を指導することは、アメリカ以外で重要なことだ。なによりも、大事な自分の子供のことだからね。


 東京モーターショーで「注目!」なのは?  2007/10/26 


日本の各媒体のモーターショー特集を読んでいると、やはり環境にやさしい近未来のクルマや、ぶっ飛んだかわいいコンセプトカーが一番スポットを浴びてるようだ。確かに、トヨタが「乗れば乗るほど空気が奇麗になる」というRIN、日産が「ロボット付きの動く電気卵」のPIVO2、「ペットのような愛らしさを持つ」ホンダ・プヨなど、目立つクルマがたくさん発表された。だけど、海外のプレスが注目している日本車は、実はそれらとは正反対のモデルたちだ。

18年ぶりに日本の黄金時代が来たと僕は思う。89年にGT-R、セルシオ、レガシィ、ロードスターなど日本を代表するクルマが一気に出た。
今は全世界的に売れる新フィットや新デミオが登場したけど、この第二の黄金時代を象徴すると言われるクルマは、高性能車だ。新GT-Rのように注目度が高いハイ・パフォーマンス車だけでなく、登場が期待されているカルト的モデルも続々と姿を現す。シャープで格好よくなった三菱ランサー・エボルーションX、ワゴン・スタイルになったスバル・インプレザSTI、そしてV8パワーのレクサスIS-F。このすべてが、10月に登場。日本ではこのクルマたちはそれほど話題にはならないし(GT-R以外はね)、それほどは売れないだろう。はっきりいうと、日本市場がそれほど必要としていないからだと思う。


しかし、メイン市場であるアメリカでは、この4台で今までになかったジャパニーズカーの時代を迎えると思う。「今までになかった」というのは、つまり、性能はもちろん、価格的には安い。しかも、ルックスは日本のガンダムチックな形をしながら、走りや迫力度は充二分あるから、人気を集めている。なぜ海外で売れるかというと、ユーザーが望んでいるものが違うからだ。日本のほとんどの顧客が考えているのは、家族を乗せるためのミニバン。残念ながら、運転はスリルだと感じるひとは少なくなった。でも、欧米ではまだM/T仕様を選ぶ運転が大好きな人はまだまだ多い。だから、STIやランエボのようなクルマが海外のほうで売れると思う。半年以上前から、アメリカの有力媒体がGT-Rなどの特集をずっとフィーチャーしてきた。それ位、人気になっているんだ。興味のあるひとは(米)edmunds.com/insidelineautoweek.comを見てね。びっくりするよ! で、モーターショーに行ったら、上記の4台をぜひチェックして欲しい。僕もGT-R以外は一通り乗っているので、おすすめできる。ジャパニーズ・カーにスリルが帰ってきた!