CARコラムINDEX
ゆうゆう自動車生活
   スポーツカー最前線
Carルチャー・ショック

   
2007年12月  
 日本車はCO2排出量削減をリード! 2007/12/7 

石原都知事がやったことで、おそらく一番ほめられるのは、ディーゼル車規制だと思う。大都市での決定が、周辺にも影響を与えるしね。地方ごとの排ガス量を発表するというのも、削減するにはインデックスとしていいかも知れない。以前、ダイオキシン濃度の都道府県別調査って、発表されたでしょ。もちろん、測定の仕方で厳密な数値はでないだろうけど、意識を高めるには必要かも知れないと思う。日本でも新車を買う人が、ショールームでCO2排出量を気にしながらクルマを選ぶようになるんじゃないだろうか。自分の住んでる地域のCO2排出量を、隣より悪くしたくないからね。


ヨーロッパで削減努力が明確に

ところで、ヨーロッパ交通環境連合(EFTE)が、どのカーメーカーが一番環境に負担の少ないクルマを作っているか、を調査して結果を発表した。

これは、大手メーカーが、それぞれ生産している車種について、「2005年から2006年の間にどれだけCO2排出量を減らしたか」を調査したものだ。もちろん、一番成果が上がらなかったメーカーも、指摘される。

この発表によると、CO2排出量を一番減らせなかったメーカーは、ダイムラー・クライスラーとフォルクス・ワーゲン。ドイツの有力メーカー2社は、なぜかこの期間に排出量を増やしてしまってる。

トヨタ、ホンダが一番クリーンな結果を出して
いるが、ベンツは排出量を増やした
表を見るとぱっと分かるけど、ダイムラー・クライスラー社は、だんとつに増やしてしまった。2005年から2006年の間で、全車種の平均が2.8%上がって188g/kmになってしまった。と言っても、この数字は、同社がメルセデス系とクライスラー系に分ける以前の時期も入っているものなのだから、ちょっと気の毒だけど。 いっぽう、フォルクスワーゲンの場合は、各車種平均0.9%上がって166g/kmとなった。ちょっと、VWのイメージに合わない気がするな。

反対に、CO2排出量をもっとも減らしたカーメーカーとしては、日本のメーカーの名前が並ぶ。トヨタ、ホンダを筆頭にマツダ、日産と各車が排出量を確実に減らすことに成功している。中でもトヨタは全車種でCO2排出量を5%削減することに成功! 前年の161g/kmから153g/kmへと大きく前進した。

いっぽう、ホンダも頑張っている。ラインアップを通じて、よりエコ・フレンドリーになっているし、昨年の160g/kmから154g/kmへと前進。やはり、代替エネルギー車の先駆として、頑張っているのがわかる。


グーンと排出量を下げようとしているフェラ−リ

みんなひとつの地球に生きてるから

この調査の対照となったのは、ヨーロッパで年間20万台以上のセールスがあるメーカーだ。それだけ沢山走っているのだから、影響が大きいわけだね。

ところで、売れてる台数は多くないけど、CO2排出量が多いクルマっていうのは、そのままでいいのか? スーパーカーは仕方がないって言ってしまうと、公平じゃなくなっちゃうしね。スーパーカーの代表格であるフェラーリも、やはり地球に優しくなる決心をした。イタリアのドンたちは、2012年までに燃料を40%減らすと近頃発表した。現在、フェラーリ各車のCO2平均排出量は400g/kmと、さすがにスーパーだ。それを430スクデーリア以降は、280g/kmから300g/kmあたりまでに落とそうという計画。それでも、トヨタやホンダの2倍だけど、100g/km以上の削減はかなりの努力。富裕階級だからといって、地球を虐めていいってわけではないよね。

 イギリス公用車も環境に優しくなるか 2007/12/14 

ブラウン首相がジャガーXJで
宮殿を出るところ。防弾ガラス付き
エリザベス女王が
新ベントレーに乗り込む

イギリスの公用車といえば、ジャガー、ロールス・ロイス、ベントレーと思うかな? イギリスの首相が乗っているのは、ジャガーXJ。それもガソリン仕様。いっぽう、ロイヤル・ファミリーのほとんどは、ヴィンテージのロールス艦隊に囲まれて動く。チャールズ皇太子だけは最近、CO2排出量が非常に少ないバイオディーゼル仕様のジャガーやランドローバーに乗っているらしい。で、もう少し庶民的なレベルでの公用車というと、たとえば市長さん達はイギリス製のクルマを使用する。ローヴァー75などがもっぱら使われてきた。でも、事情はちょっと変わって来てるみたいだ。

クラーク市長がプリウスを納車

ハートフォード郡のクラーク市長が、最近この「掟」を破った。新しい公用車として、ハイブリッド車に乗り換えたのだ。彼は公務にはトヨタ・プリウスを使っている。もちろん、公用車として用意されるのはトップ・グレードのプリウスで、インテリアは黒の本革や、GPSナビ、ブルートゥースが標準装備。それに知事や公人の安全を考慮して、インテリジェント・パーキング・アシストがついている。

ガソリンと電気のハイブリッド車プリウスのCO2排気量は104g/kmと低く、燃費も23km/Lと低い。知事たちは年間、それぞれの地区を中心に公務でだいたい25000km移動するそうだけど、それについても、燃料費をかなり節約できるのではないかと期待されている。これまでのローヴァー75と、どれだけ違いが出るかな?


環境派チャールズ皇太子が
クリーンなバイオ仕様のサーブを試乗

選択の基準は「グリーン」で「効率」

同市は、温室ガス排出の削減に取り組んでいて、環境にもっとも負荷をかけず、しかも経済を抑制せず、業務に支障のない燃料を使うよう推進している。

クラーク市長は勅許会計士だし、かつて自動車供給に関わっていたこともあるので、プリウスの経済的な利点も、テクノロジーの優れた面もよく理解している。


クラーク市長は、「環境に負荷をかけない車両を使うのは、今とても大事なこと。この街を、環境に配慮し燃料効率のいい街の先駆けにしたい」と語る。

「私たちが公用車を選んだ基準は、もっとも燃費がよく、一番環境を汚染せず、しかもこれまでのクルマの標準的な能力を備えている車両であることです。自治体は一歩踏み出したので、あとはこの街の住民も同じ選択をしてくれることを期待しています」と、積極的だ。

ブラウン首相や王室のみなさん(チャールズを除いて)は、聞いているかなあ?

 やったぜ! GT-R 世界初のフルテスト 2007/12/21 

アメリカ最大の自動車専門ウェブサイト、Edmunds.comが、世界に先駆けてGT-Rの独占フルテストを行う! 世界中でEdmunds.comにアクセスするエンスー達が知りたいことをテストするために指令を受けた僕は、GT-Rフルテストをオーガナイズした。そして数日前、日本に乗り込んで来たテスト・ドライバーと共に、アミ飛行場へ向かった。新型ダッジ・ヴァイパーより、コルヴェットZO6より、ポルシェ911より速い、日産GT-Rの世界初フルテストの結果を、日本でどこよりも早くリポートしよう! 驚くぞ〜お!

計測器を設置する

おそらく、GTーRについて日本でほとんどの人が知らされていないのが、ローンチ・コントロールだろう。0ー60mphは3.5秒という驚異の数字は発表されたものの、日産はこの革新技術を隠してきた。

トランスミッションとダンピング・スイッチは“Rモード"にいれなくてはならない。そして、VDCのRボタンを長押しすることによって、VDCをオフする。そして左足をブレーキペダルに、右足をアクセルに乗せる。いろいろ試したが、これが最速のローンチ(スタート発進)だ。さあ、いよいよテスト開始!

ローンチコントロールを試すと
多少リアのホイールスピンが出る
わざわざアメリカから飛んできた
テスターのジョッシュ君のデータをチェック

コンピューターで4500回転に保たれてるエンジンが、ドライバーの左足がブレーキペダルから離れるのを待っている。そして、実際にブレーキから足が浮いた瞬間に、この世に現存するどの市販車より圧倒的な加速を見せつけた! 僕たちが行ったテストは低μグリップの路面上だったので、GTーRの4WDシステムでも、後輪のホィールスピンを抑えられなかった。ぎりぎりの状態を起こしそうだった。 でも、数メートルでホイールスピンを止めた4WDシステムが効くと、車はコースを息の飲むスピードで疾走して行った。0ー60mphは3.3秒、1/4マイル(いわゆる「0-400m」)では120.9mphで、何と11.6秒というタイムは、これまでにテストした車の中で、最高速だった!

なんとこれは、ポルシェ911ターボ・ティプトロニックよりも速い。ま、わずかだけど。911は0ー60mphが3.4秒。そして1/4マイルは11.6秒、118.5mphだ。いっぽう、ダッジ・ヴァイパーとコルヴェットZO6は4WDでないため、トラクション制御によって、ずっと差をつけられる。

ローンチ・コントロールがオフでも、トランスミッションをRモードにすれば、GTーRはやはり速い!この条件でも0ー60mphは4.0秒、1/4マイルは12.3秒、120.6mphという結果が出た。

スラーロムを走り抜けるGT−R

ブレーキも最高クラス

ブレーキ性能のテストでも、喜ばしい数字がでている。15インチ・ローター、6ピストンのブレンボー・キャリパーを装備、そしてstickyなブリジストン・ポテンザRE070をはいたGTーRは、60mphから停止するのに104フィート(18.3m)だった。これは、$8,800もするセラミック・コンポジット.ブレーキ・パッケージを装備した911ターボと比べてわずか30センチ長いだけだ。

ヴァイパーとは、Edmundsのテスト数値では同じだし、コルヴェットZO6より2フィート(60センチ)短かった。

さらにスラローム・テストでも、GTーRは速かったよ。ZO6と911よりも速い 72.9mphで走り抜けた。ただし、でっかいタイヤをはいたヴァイーパーの74.2mphには及ばなかったけどね。だから、GTーRと911、ZO6を同時によりグリップの高い場所でテストしたら、おもしろい結果が出るだろうな。



GT−Rのテストが見たい人は >> Road Tests Full Test: 2009 Nissan GT-R
 世界初?ペダル・カー試乗会 2007/12/28 

プレゼントに頭を悩ませたか、心を踊らせたかは、それぞれの想像力と関係の深さとサイフの温度によるだろうけど、とにかくクリスマスは過ぎて行った。これまでの人生で、一番うれしかったプレゼントって、やっぱり子供の時にもらったものかも。今の子供たちが喜ぶのは、プレイステーションやニンテンドーかな? ゲーム以外の、車に関係ある一番人気のおもちゃと言えば、ペダル・カーだ。もちろん、本当に欲しいのは本物なんだけど、子供の想像力を持ってすれば、ペダルカーだって同じ位、興奮できる。だから、ほとんどのメーカーは未来のユーザーのために、自社のモデルに即したペダルカーを作っている。

今回のテスト車が勢揃い
日本車があってもいいと思わない?

そこで、イギリスのTelegraph新聞は、子供たちをあつめてテスト走行を行った。プレゼントするにしても、やっぱり、性能と安全性の高いクルマを与えなる義務があるじゃないか、親として!

試乗会に集まってくれた8人のお子様たちは、やる気満々。では、ドライバーを紹介しよう。まず、6歳で将来はスパイになりたい女の子ルーシー。

5歳のアーチー君はドッグ・トレーナー志望。何でも運転したい4歳のジョニー君。ポリーちゃんは4歳でバレリーナ、マディちゃんも4歳でファッション・デザイナーになりたい。同じく4歳のヒューゴ君の希望は映画「トーイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーになること。3歳のジョー君はメカニックにりたい。そして3歳のハンナちゃんは爆撃パイロットを目指してる。なんと多彩な顔ぶれ!

いっぽう、試乗すべきクルマを集める段階はちょっと手間どった。自社がペダルカーを作ってるのか広報部が知らないというメーカーさえあったから。製造してるのに登場しなかったのは、フェラーリ。作っていないのはアストン・マーチン、そして日本のカーメーカー全社。(おや、なんで日本のペダルカーは無いんだろう?)

ということで、今回のラインナップは、アルファロメオ8C、アウディTTカブリオレ、BMWM6コンバーティブル、メルセデス・ベンツSL、ポルシェ911とカイエン・ターボ、ルノー・メガーヌ、そしてボルボC70。どれも価格は3万円から4万円だ。


旧ルマン式ふうにラインアップ
この直後、大騒ぎ

されどブランドが現すものは?

とにかく、大騒ぎが始まったが、とにかく8人のドライバーに、すべてのペダルカーでテストを行ってもらった。スタートは、旧ル・マン方式。ジョーが先頭を切ってアルファに飛び乗った…けど、ペダルに足が届かなかった。マディはアウディに、アーチーは911に飛び乗った。ヒューゴは泣き出し、ポリーはパパの脚の後ろに隠れてしまった。そして、他の3人はBMWを奪い合い! やっとみんなが1台ずつに治まった。ところが、今回のラインナップの内の5車種は、子供達が普段乗ってる三輪車より、ペダルの出来がよくなくて、前進後退のニュアンスを子供たちが覚えるのに約1分ほどかかった。また、わずかな傾斜でも、走るに苦労した。そして、どのクルマもタイヤはソリッドなプラスチックなので、グリップはまるでツルツル大理石の床の子犬のようだ。スタートからスピンしまくり。そして、回転半径はどれもは氷上の牛のようで、スラローム・テストは問題外だった。 さて、結果はいかに? 年長のドライバーたちがベストカーに選んだのは、BMW、911そしてアウディだった。ルーシーの選択は青いヤツ、つまりBMW。理由は「大きくてぇ、ちゃんと座れるし、運転しやすいから。」アーチーも「クールで、他のクルマにぶっつけるのに一番いいから」という理由でBMWを選択。恥ずかしがりのポリーもパパの陰から出て来てBMWに一票を投じてくれた。ジョニーは「ぼくが乗った911とBMW。だって、速いんだもん。」マディはアウディに一票「パパのと同じだから。」

ペダルカーでも、アルファ8Cは格好いいんだよね運転席は狭いけど

実際は、いちばんコスト・パフォーマンスが高いのはルノーのペダルカーだった。それでも、皮肉なことに、人は幼い頃からブランド・イメージに影響されるということがわかった。もちろん、たかがペダル・カーだ。それでも、たとえペダルカーであってもBMWはドライバーの悪い部分を浮き彫りにした。怒りや不機嫌、路上での横暴さだ。それはただ単に、一番速くて、一番うまく操作できるからだったんだろう。つまり、 究極のペダル・カーだったんだ。