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2010年1月  
 それは寒い朝に起きる! 2010/1/8 

明けましておめでとうございます。今年はクルマ環境はかなり変化していくと思いますが、皆さんの1年がよい歳になることをお祈りします。

さて、景気が悪くなってる事を示すかのような事件をニュースで見たね。それは、ニューヨークの宝飾店ティファニー、その日本のショップから指輪が盗まれたという事件。犯人は客を装って、自分の指に5つの指輪をはめて逃走したという。続いて、地方の宝石店でもネックレスとお金が盗まれたって…。クルマを店のシャッターにぶっつけて壊し、侵入したそうだ。

でも、これは世界的な傾向のようだ。これまでの日本が安全だったんだけどね。クルマをぶっつけて建物を壊して盗みを働くという事件。それも増えて行く気がして、心配だな。

クルマを暖めている時に目を離さないように

ところで、イギリスでは、クルマの窃盗はしょっちゅうだけど、この頃新しい傾向があるようだ。それは、寒い朝に起きる!

保険会社のABIは、「霜取りのためや、温めるためにエンジンをかけたままのクルマから目を離さないように」と警告している。イギリスは北国だからね。フロントグラスに霜が凍り付いてる時もあるだろうし、社内を温めたいだろうし…。そんな寒い時に、冷えたクルマにじっと座っていたくはないよね。しかも、今年は特に寒くて雪が多いんだから。

でも、そんな時にクルマは狙われる! エンジンのかかった、でも誰もそばについていないクルマ。

イギリス各地で、こういうふうにキーがささったまま、エンジンがかかったままのクルマが盗まれるケースが激増しているそうだ。たとえば、ランカシャー地区では、たった2時間の間に、27台の盗難が通報された。どれもキー付きで! また、今週のある朝のマンチェスターだけでも、こういう状態のクルマ4台が盗難にあった。


クルマが暖まるのを待っている間に
周りの「雪処理」をしてもいい

子供とキー付きのクルマからは目を離さないで!

実は、こういうケースは今年始まったことではない。昨年も頻発したこういう凍った朝の窃盗を働くギャングたち、人呼んで「アイス・バンディッツ」(氷窃盗団)は、投獄された。

でも、たとえ犯人が捕まったとしても、クルマのオーナーにとっては解決したことにならないよね。盗まれた愛車が戻ったとしても、やっぱり気色悪くないか?

しかも、キーを入れたままクルマを離れた場合は、ドライバーの不注意とみなされて、保険が効かない場合もあり得る。ABIの保険担当部長、スターリング氏は、こう言ってる。

「誰だって、デフロストしながら凍えたくはないですよ。でも、盗む方からしたら、すごい誘惑でしょ? まるで『はい、どうぞ』とばかりに、クルマが待ってるみたいなものです。だから、クルマを温めながら、自分は暖かい家に入って…というのは、絶対にいけません! それがわずか数分でもダメです。だって、たった数秒でクルマは盗めるんですから。あっという間に持っていかれます。どうか、ウォーミング・アップ中もクルマについていてください。温めたクルマに乗って出かけるのが、あなたであるように。決して泥棒に乗り逃げさせないで!」

今年はアメリカでもヨーロッパでも大雪。フロリダ州でさえも、雪が降ってる。オレンジやグレープフルーツがダメージを受けてる。ジュースが値上がりか?!…。 ま、それは別として、これまで雪が少なかった地域でも、朝クルマをデフロストしなくちゃならないかも知れない。日本はまだまだ盗難が少ないとはいえ、これから増える危険性は多いにある。
くれぐれも、キーをつけたままのクルマから、目を離さないようにしようね!


 フォードが主役だ!?@デトロイト 2010/1/15 

フォード・フュージョン・ハイブリッドが大賞受賞

日本では成人の日の連休だった時、アメリカ、デトロイトでは恒例のモーターショーが開催された。日本の新聞の一面を飾ったのは、トヨタの小型ハイブリッドFT-CHで, 「ホンダも新型HV CR-Zを発表するなど日本勢のハイブリッド競争激化」などと、日本のハイブリッド車(HV)中心の報道だったようだね。

でも、アメリカは、フォードの健闘を華々しく讃えた。11日のプレスデーに発表された北米カー・オブ・ザ・イヤー賞で、フォードが大賞とトラック・オブ・ザ・イヤー賞を独占したからだ。受賞したのは、フォード・フュージョン・ハイブリッド・セダンと、フォード・トランジット・コネクト(バン)だ。

アメリカの自動車業界が苦しみ抜いた2009年。その中で他がうらやむのがフォード。縮小傾向のデトロイト・モーターショーではあるものの、これまでで最大の展示スペースを設けて、その頑張りをアピール!

フィールズ副社長が2冠を持ち上げる

北米カー・オブ・ザ・イヤー賞のダブル受賞が発表されると歓声があがり、そのプライドを示していた。フォードのマーク・フィールズ副社長は、「自動車業界をリードする製品を引っさげて、名誉ある2賞を獲得できたのは、フォードのONE FORDプランの成功の証だ」と自負する。

ONE FORDプランというのは、同社のアラン・マラリーCEOの提唱するプランで、これまで、デザインや製造・パッケージングなどはマーケット別に異なっていたが、「世界のメジャー・マーケットで販売するクルマは、基本的に同一仕様にする」というもの。

フォードが売り上げを伸ばせた大きな理由は、GMとクライスラーが落ち込んでるからだ。でも、フォードも信頼性と燃費が向上している。“コンシューマー・リポート"も、「世界標準の信頼性に到達した」と評価している。フォードは、新型フォーカス・コンパクトカーも発表した。


それでも厳しい米カーメーカーの状況

北米カー・オブ・ザ・イヤー賞は、2009年に北米市場で発売になった新車の殆どが対象となる。審査をするのは、アメリカとカナダの実力ジャーナリスト49名だ。

フュージョン・HVは、同社の人気車種フュージョン中型セダンの、ハイブリッド版。燃費は、市街地で17km/L、ハイウェイでは15km/L。燃費だけでなく、運転して楽しいとの評価も受けて、昨年11月に有力誌モータートレンド・オブ・ザ・イヤーも獲得している。

トランジット・コネクトがトラック賞授賞

いっぽう、トランジットは、小型バンで、ヨーロッパではすでに販売されていたが、昨年アメリカで発売が始まった。これでフォードは、昨年のF-150ピックアップに続き、2年連続でトラック・オブ・ザ・イヤーを受賞したことになる。ちなみに2007年にはGMがサターン・オーラとシボレー・シルヴェラード・ピックアップでダブル受賞している。

どちらの賞も、GMのビュイック・ラクロス・セダンとシボレー・エクィノックスSUVも最後まで選考に残っていた。その他、のファイナリストは、VWゴルフが大賞候補、そしてスバル・アウトバックもトラック部門のファイナリストに入っていた。えっ!アウトバックがトラック部門に?という読書も多いだろうけど、同賞の規定でそうなるのだ。だって、数年前にレガシィが日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したもんね。

状況が状況だから、アメリカとしては意地を示さなくてはならないモーターショーだった。GMも展示縮小、クライスラーは新型車発表もなかった。
クライスラーは、「再生のチャンスがある」とプレスに話しているし、両社の再建に公的資金を投入したオバマ政権としても、明るい側面を見つけたいだろう。

でも、今年のアメリカ新型車販売は1100万台との見通し。ピークは1700万台だった。GM・クライスラー両社にとっては、販売増が再建の条件だから、かなり厳しそうだ。少しでもアメリカの自動車産業に元気が戻ってきたかなと思うと、嬉しくなる。だって、そのメリットが世界に自然に流れるからね。


 運転中のケイタイ3回で免停! 2010/1/22 


もし、このコラムを読んでてくれてれば、「運転中の電話はやめよう」とこれまでに何度か書いて来たのを思い出してもらえると思う。でも、もう一度書くことにした。それは、なぜか? 運転していて、僕が気になることがいくつかあるけど、その内の1つが、ドライバーの携帯電話だ。本当に多くのドライバーが禁止された今も携帯を使ってるのに驚く。ハンズフリーなしで、堂々と話している人が沢山いる。

でも、これは日本に限ったことではない。例えば、前にも書いたように、イギリスでは、運転中に携帯電話を使ってると、そのドライバーの写真をケイサツのホームページに載せる、という「恥じかかせ作戦」までやったのだけど、それでも効果がないらしく、もっと厳罰を課そうということになってきてる。


イギリスの運輸省は、今減点3点と60ポンド(約1万円)というペナルティを、4点に引き上げることを検討中だそうだ。どの位、きびしいかというと、「3回捕まったら、免停」!

先週の英・上院議会で、運輸担当国務大臣のアドニス卿は「携帯電話禁止の法を無視する者に対する処罰を厳しくする方向で考えている」と述べた。

運輸省の広報も、「交通安全のための規則を見直しているが、人々が運転中に電話を使わなくなるような対策を考えている」と言っている。

イギリスは、「世界で一番安全な道路」をめざして、今年から交通規則をより厳しいものにする方向だ。オリンピックまでに、世界のモデルになろうと考えてるんだろうね。そのために運輸省は、道路、人とその行動、特に事故に繋がる行動に対して規則を見直していく方針だけど、特に引き締めるのは、大幅なスピード違反と飲酒運転に対してだ。

イギリスの運輸調査研究所(TRL)によると、ロンドンでは運転中に携帯を使うドライバーがかなり増えているそうだ。同研究所によれば、運転中に電話をするドライバーが衝突する率は、なんと4倍に跳ね上がるという!


運転中のメールはもっと危険!

携帯電話に対する規制は、国によっては、ドライバーによって規則が違う場合もある。たとえば、アメリカだと新米ドライバーに対して規則が厳しくなっている。携帯電話を手にもって通話することを禁止しているのが、ニューヨーク、ニュージャージー、カリフォルニアなどの6州。ハンズフリーならたいていOKだけど、全米の21州とワシントンDCでは、新米ドライバーは携帯を使えない。17の州では、スクールバスのドライバーは、乗客がいる場合は通話禁止だ。

ウィル・スミス主演の
衝撃的な映画

運転中の電話が危険なのは、電話で話していると、まず反応が遅くなるからだ。知ってる人も多いと思うけど、酒気帯び状態より、ドライバーの反応は遅くなるんだよね。ブレーキを踏むまでにかかる時間も長くなる。また、運転中に周辺で起きていることへの注意が散漫になるからだ。標識も見逃しやすいし、レーンの選択を誤りやすくなる。ストレスを感じてイライラしやすくなり、危険な割り込みをしたり、前のクルマとの車間距離を保たなくなる傾向がある。

ところで、通話以上に危険なのは、メールだろう。みんな危険だと知っている。

自分だけでなく、周りの人を巻き込む危険が高い。でも、普段メールをしている人は、どうしても止められない。特に若い人だ。昨年5月に、ボストンのトロリーの運転手がガールフレンドにメールしていて、衝突事故を起こした。一昨年は電車の衝突で25人が死亡するという事故があったけど、運転手は操作中になんと45回もメールを送っていたそうだ。

ウィル・スミス主演の映画「7つの贈り物( Seven Pounds)」は、運転中にメールしてて7人を死なせてしまった男の償いの物語。観ておいたほうがいいかもね!

>> http://bd-dvd.sonypictures.jp/sevenpounds/

 フェラーリの新サイトと、トヨタのCO2値トップへ 2010/1/29 

1月21日に、フェラーリのウェブサイトFerrari.comの日本語ヴァージョンがデビューした。 >> http://www.ferrari.com/Japanese/Pages/Home.aspx

デザインをすっかり新しくしたサイトが発表になったのは昨年。イタリア語と英語だったそのフェラーリ・サイトに、日本語のサイトが出来たのは、なによりも日本人がフェラーリというブランドにどれだけ思い入れがあるかを表しているだろう。言葉の壁を無くすことで、跳ね馬フェラーリに情熱を抱いている日本人との距離をもっと縮め、より近しい関係を築くために、フェラーリ・オーナー、ファン、エンスーのためのオンライン・ツールが加えられた。今、中国語ヴァージョンも制作中だ。

フェラーリの新サイト

日本語サイトは、コンテンツの紹介だけでなく、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼモロ会長をはじめ、アマデオ・フェリーザCEO、そして同社の従業員が日本語で挨拶する楽しいビデオが用意されている。

サイトのコンテンツをナビゲートすれば、シンボルの跳ね馬の動きや、マラネッロ発の最新フェラーリ・ニュースを読んだり、ウェブ限定の画像や、新車情報をいち早くゲットする事もできる。インタラクティブに全車種についての完全インフォメーションも見られる。また、F1スクデリア、コミュニティにもアクセスできるし、フェラーリ・ストアでは、ファッションや時計などアクセサリーといったプロダクトのオンラインショッピングも。

それに、「マラネッロ・イクスペリエンス」をクリックすれば、ビデオ映像や画像を使ったヴァーチャル・ツアーができるので、フェラーリ社の全貌を知る事ができる。そして、自分の好きなフェラーリのモデルを選んで、画面上でパーソナライズすることもできるのが楽しい。

日本人もフェラーリが大好きだ。フェラーリの日本上陸は1965年。それ以来、日本はフェラーリにとっても大切なマーケットの1つ。増加する顧客に対応し、フェラーリをより楽しんでもらうために、2008年にはフェラーリ・ジャパンがオープン。フェラーリ・オーナーズ・クラブは600名のメンバーを擁し、またコレクターも沢山いる。フェラーリのマシンの知識を深め、ドライビング・スキルに磨きをかけるための講習イベント「コルソ・ピロタ」の第一回は昨年日本で開催された。赤い色を見るだけで血の騒ぐ人は、早速サイトにアクセスしてみては?



トヨタは早くもCO2レベル130g/kmを達成

フロアマットやアクセル・ペダル不具合のリコールで、北米生産の8車種の販売をストップしたトヨタ。だけど、昨年、環境への負荷の軽減でもっとも成果を上げたのは、トヨタだった。イギリスで、クリーン・グリーン・カーズ(http://www.cleangreencars.co.uk/)という組織が行った調査によると、2008年と2009年を比較した場合、トヨタが世界のメーカーの中でもっとも向上してることが分かった。

この調査は、「2009年に販売したクルマの総数に、排出するCO2量を掛け算する」という方法で、ブランド各に算出してランキングを発表。トヨタは、小型ファミリーカーだけでなく、ランドクルーザーやRAV4などのフルサイズの4x4 SUVも売っているのに、大きく環境への負荷を減らすことに成功。

特に、この調査で算出されたCO2排出量は、1年で11.21%向上して、他ブランドにかなりの差をつけた。その要因は、新型プリウスのセールスが伸びたことと、全ラインナップに導入したトヨタ・オプティマル・ドライブというコンセプト。軽量化やコンパクト化、燃焼効率の向上、フリクション低減など、低燃費化に結びつく様々な技術の組み合わせて、環境負荷を少なくしていく。

イギリスでは、走行1kmあたりのCO2排出量を130gにすることが目標だけれど、トヨタは早くもこの数値をクリアした数少ないメーカーだ。2012年には、ヨーロッパでも同様の数値がターゲットとなる。せっかくクリーンなクルマを作れてるのに、一部での販売停止は残念だなあ。