CARコラムINDEX
スポーツカーに恋焦がれて
   スポーツカー最前線
Carルチャー・ショック

   
2012年2月  
 冬だから! 雪上ドライブの準備は万端? 2012/2/3 


このコラムも長く続けさせていただいてるので、「あれ〜、前にも読んだことあるぜ〜」と、思う人もいるだろうな。でも、重要なことなので、今年も取り上げるよ! 冬のドライブをあなどっては行けないからね!

東京でさえ1月に4日も雪日があったんだけど、今年の冬は寒い。先日もテレビでJAFレスキュー隊のベテラン・スタッフが大健闘というリポートをやっていた。そのオフィスにはその人しかいないので、ひっきりなしのレスキュー作業。その人は、エラいンだけど、何も考えてないというか、なんの準備もしないで雪道を走ろうとする人が多いのには、あいた口がふさがらない。

普段ならたいしたことない傾斜でも、雪が積もったり、凍ったりすれば状況は一変する。その道に近い人や、私道の持ち主が、夜中に雪かきをしてくれればいけど、必ずしもそれは期待できないからね。人はこういう状況で外に出かける時は、その状況に適した靴を履くでしょう。だとしたら、クルマで出かける時も、正しい靴、つまり、スノータイヤ(スタッドレス)を履こう。オールウェザーと呼ばれるタイヤは、雪道には絶対効かないんだからね。

JAFなどのロードサービスの電話番号は、携帯(スマートフォンでも、紙のメモでもなんでもいいから)にメモっておくこと!
クルマは、スムーズにスタートしますか? かかりが悪い場合は、バッテリーをチャージしておこう!
電話のチャージャーは必ず用意しておこう。シガレ・ソケットからの充電は「お勧めできません」と言われてても、ちゃんと訳に立つ電池のチャージャーを持っていよう。
もしもクルマが動かなくなった時は、後のことも考えて、緊急連絡の電話は短めに。SMSでもいい。ロードサービスから連絡があるはず。
カーナビがあるならば、ちゃんと機能しているか、いつもチェックしてね。後付けのカーナビの場合は、チャージも怠らずに。車内に地図があると、最悪の場合に助かるかも。
シャベル、懐中電灯、多量の塩も!
暗い時でも遠くからよく見える、反射する素材のヴェストを用意する。自分で除雪しようとか、クルマを押そうとするときに、他のクルマに見えるように着用するためだ。
タイヤの空気圧も必ずチェックしよう。グリップがよくなると考えて空気圧を下げるなんていうバカなマネはしないように。そんな効果は期待できないし、タイヤを傷めるよ。
スペア・タイヤも大丈夫かな? ホイールに合ってるか、空気圧は大丈夫か、チェックしておこう。
近所でも、 現金、飲み水、常用薬は持っていこう!


そして、あとは人間のことだ。常識だけど、人間というのはついつい油断するものだから、書いておこう。


ある程度の現金は持っていよう。いざと言う時にクレジットカードが使えないこともある。
子供のいる人、特にお母さんたちなら、「トーゼンでしょ!」とおっしゃるでしょうけど、必ず飲み水とチョコレートなど、多少の保存食は用意しておくこと! 近くのコンビニへさえ、行かれないこともあるんだから。薬を常用している人は、その 薬も持って出よう。
暖かい衣服も用意しておく。フリース、防水のジャケット、帽子やマフラー、スカーフ、防水で暖かい手袋とブーツ。
お茶、紅茶、コーヒーなどを、サーモボトルに入れて持って行こう。喉が渇いた時だけじゃなく、緊急時にも役に立つよ。
エンジンがかかっても、フロントグラスが凍ってたり、ワイパーが動かない場合には、すぐに走り出さないこと。20センチ幅の視界では、事故につながる。


これだけ気をつけておけば、大丈夫。もちろん、北海道や、東北、北陸など雪国には雪国の常識もあるだろう。気をつけるべきは、スキーなどに行く都会のドライバーだからね。無事を祈ります。
 かつて日本が世界を支配していた時代 2012/2/10 


今年のデトロイト・ショーで発表された新ホンダNSXは業界にまたショックを与えている。このNSX伝説はどこから来たのか? 日本車の黄金時代に生まれた名車が与えた影響は?


時計の針を20年巻き戻してみよう。日本車が世界を一変させた時代だ。

僕は、1989年にレクサスLS400がアメリカでアンヴェールされた時のことが忘れられない。「4万ドルの日本車?」「カラかってるんじゃないの?」と、誰もが言ってた。レクサスLS400の登場のニュースは、アメリカ人には衝撃だった。

「あんまり静かで、エンジンが回ってないみたいだ」とか、「BMWより速くて、ベンツより贅沢で、しかも、どちらよりも安い!」「しかも、トヨタだ、ってことは、壊れない!」

同じ頃、アメリカのどの自動車雑誌をも賑わわせたのは、ホンダの作ったミッド・エンジンのスポーツカーのリポートだった。もし、リポートの言ってることが本当なら、アメリカではアキューラと呼ばれるそのモデルは、「ヨーロッパで最高のスポーツカーに挑戦を挑むレベル。しかも、価格は安いらしいぞ!」と、話題になった。ホンダの川本伸彦社長は、「最新のフェラーリなんて、化石同然だ」と豪語した。その数カ月後、最初の試乗記が出版された。このNSXは、いいだけじゃない、スゴかった! フェラーリも、ポルシェもジャガーも、ショック状態。アルミ製のNSX は、あらゆる意味で秀でていただからだ。


ホンダがNSXに搭載した世界初のテクノロジーは、20以上。世界初のオール・アルミ・モノコック。世界初の4チャンネルABS。世界で始めてエレクトリック・パワーステアリングを量産モデルに 本格的に搭載。VTEC可変バルブ・タイミング・システムを最初に採用したクルマだった。

1990年、あるアメリカ人ジャーナリストは、NSXを試乗して圧倒された!

「世界がやっと初めて生みだした、最高のスポーツカーだ。これまでに、どこにもない、どんな価格でも作れなかったスポーツカーだ。NSXこそは、1955年のSLガルウィングも、1977年のポルシェ928も超えてる。どのフェラーリより、どのランボルギーニより優れた、傑作だ」と讃えた。


レクサスLS 400に対しても、メディアの反応はとってもポジティブだった。

あるジャーナリストは、1989 年8月の試乗記にこう書いた。「恐れを知らないレクサスは、よりにもよってライバルが居並ぶドイツのアウトバーンでそのデビューを飾った。BMW 735i、メルセデス420SE、それにジャガーXJ6というライバル。しかし、レクサスはそれらを超えていた。」
「LS 400には、『あっと息が止まるほど』と言う言葉が、相応しい。ヨーロッパのカーメーカーの重役達は、いまハラハラしているだろ」と記していた。



あの素晴らしい日々は、もう2度と?

静かなLS 400。デキるNSX。これが世界の自動車産業に、ショックウェーブを起こした。この2つのモデルが、クルマという概念を書き換えてしまったんだ。

今この2台を運転してみて特に感じるのは、いかにモダンなフィールをもっていたか、ということだ。もちろん、今のカムリの0-100は、あの当時のNSXと同じだ。 ごく普通のトヨタカムリの乗り心地は、あのLS 400に並ぶさ。それが、進歩ってことだよ。でも、忘れてはいけない。この進歩が起きたのは、まずNSXとLS 400があったからなんだ。そして、このどちらも、今でも古くさい感じがない。というより、NSXとLS 400こそは、今でこそ当然だと思われていることの、青写真だったんだ。

NSXとLS 400は、どちらも、「現代」を予感させていた。それは、日本が自動車産業だけでなく、世界を征服するかに見えた時代を振り返ってみるときの窓のようだ。でも、バブルははじけた。日本が世界の新しい支配者になるという神話は崩れ、NSXとLS 400が作った後光のような輝きは消えてしまった。そして、新興してきた韓国勢力と強すぎる\は、もう2度と日本があの輝かしい日々を取り戻すことを許してはくれないだろう。
 Facebookでトヨタのフィランソロピー 2012/2/24 

例えば動物との触れ合いで
子供を助ける活動団体へも贈られた (2011)

ここ数年の大災害や、昨年の東日本大震災と、TEPCOのフクシマ第一原発事故などを通じて、日本でもチャリティを実践することが多くなってきた。募金とか義援金を送ることは、ずっと続いてきたけど、自発的に行動するっていうのは、多くの企業が、今ではCSR(corporate social responsibility企業の社会貢献)に積極的になってきた。木を植える、井戸を掘る、動物愛護、学校を建てる、などなどさまざまな形で実践されている。

日本の国家予算を左右する程の大企業、トヨタともなれば、その規模も大きくなる。以前に担当者から聞いて驚いたことがある。トヨタには、さまざまな団体や個人がサポートを求めて来る。その中から、どの団体・個人を援助するべきかと検討する部署がある、という。この部署では、毎日サポートを求めて来るいくつもの団体や活動車に会って、その内容を審査する。

むずかしいのは、例えば1つの団体をサポートすることが、別の団体の活動内容に反していたりする可能性がある場合。そういう矛盾が起きないように、慎重な審査をしなくてはならにそうだ。朝から晩まで、対応に忙しいと聞いた。

そんなトヨタ社が、 昨年(2011)に導入して評価の高かった、各種の活動団体にクルマを贈るCSR事業が、2012年からはfacebookを使った初めてのCSR事業 “Toyota 100 Cars for Good"(トヨタ善意の100台)として始まった。 http://apps.facebook.com/carsforgood/

なぜ、クルマを贈呈するのかというと、「自動車は人や物を運ぶだけでなく、善意をも運ぶ」と同社が考えるからだ。世界の各地で展開している活動団体は、ほとんどが資金を求めているし、クルマという移動手段があれば、その活動がもっと効果的になったり、地域の人ともっと繋がれるようになる。


facebookに登録して
アピールするビデオを送る

活動の名乗りを上げることから

このフィランソロピーが2012 らしいのは、希望団体に “Toyota 100 Cars for Good"の facebookに今年(2012年)3月12日から で応募してもらうという方法だ。2週間または、5000の応募があった時点で締切になる。

そして、100日間、毎日一番「いいね」の得票が多かった団体が、クルマを授与される。さらに公平であるように各分野の中立な専門家からなるパネルによって500のファイナリストが選ばれ、彼らはその活動内容とクルマの必要性を、ビデオなどをマルティメディアでエントリーする。

審査では、応募者の活動内容や、クルマをどれほど必要としているか、そのクルマがどの位多くの人々に貢献するか、などが検討される。地域やジャンルに偏りがないように、ということも考慮されるそうだ。

トヨタも参加しているアジアの子供のための活動
(NGO 民際センター)

“Toyota 100 Car for Good"で授与される車種は、ハイランダー、プリウスv、カムリ・ハイブリッド、シエナ・ミニバン、シエナ・モビリティ(クルマ椅子のアクセスがある)、タンドラ・ピックアップ・トラック。

ボディの色や、スペック、アクセサリーなどは、審査によってトヨタが決定する。客観性を保つために、審査するパネリストとファイナリストは、最終段階まで公表されない。

この“Toyota 100 Car for Good"に応募できるのは、アメリカ50州に登録されているNPOだけだ。でも、東南アジアの貧しい子供たちに教育のチャンスを与えるために活動しているある団体の人が、「過去に、トヨタから2台寄付されて、今も活躍してくれてます」と感謝していた。

東南アジア、アフリカ、南アフリカなどでは、ボディの後に大きくTOYOTAと書かれたトラックなどがたくさん走っていて、現地の人たちの信頼も高い。

より広い地域に同社の想いが伝わること、そして、他のメーカーもそれぞれに活動を拡げてくれることを願っているのは、僕だけではないと思う。

http://www.nissan-global.com/JP/CITIZENSHIP/

http://www.mazda.co.jp/csr/social/overseas/south_africa.html

http://www.fhi.co.jp/envi/csr/tokusyu/tokusyu4.html

http://www.toyotafound.or.jp/project/index.html