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2010年2月 掲載分  
  スクープ、ラインナップ&スペック:ランボ、ポルシェ、アルファ&ロールス 2010/2/5
◆ムルシエラーゴ後継モデル(2011年)

ヨーロッパでランボルギーニの新しいV12スーパーカーのテストがスクープされた。スウェーデンの真っ白な雪の中でのテストで、黒く派手なプロトタイプはいやがおうでも目立つ。デビュー予定は2011年の春。

サイズは現行モデルと同等で、ドアも同様に上に向かって開くタイプとのこと。しかしボディはカーボンファイバーを多用し軽量化を図っている。

総排気量は6リッター程度になる模様のV12気筒エンジンから発揮されるパワーは700馬力に達するものと想定される。名前はまだ決まっていない。イオタという名前が噂に上がったが可能性は低い。


◆ポルシェ911(991)ターボ

こちらもスウェーデンの雪の中でのテストがスクープされている。コードネーム991、2011年秋にデビュー予定の次世代ポルシェ911で、それもフラッグシップモデルとなる4WDターボのテストが目撃されている。

次世代911のラインナップもフラット6を積んだカレラ(3.4リッター)から始まって、カレラS(3.8リッター)、ターボ、GT3、GT3RS、GT2という顔ぶれとなる。噂では600馬力を超えるGT1が開発される可能性もあるという。パワーもさることながらポルシェが次世代911開発に際して最も力を入れているのは、燃費の向上と排気ガスの軽減とのこと。


◆新型アルファ・ロメオ・ジュリエッタ続報

先月リポートした147の後継モデル、新型アルファ・ロメオ・ジュリエッタのラインナップが以下の通り判明した。

・120馬力1.4リッターTBガソリンエンジン

・170馬力2.0リッター・マルチエアガソリンエンジン

・110馬力1.6リッター JTDMコモンレール式ディーゼルエンジン

・170馬力2.0リッター JTDMコモンレール式ディーゼルエンジン

・240馬力1750 Tbiガソリンエンジン(クアドロフォリオ・ヴェルデ)

販売開始は2010年。現地価格は約250万円より。
ジュリエッタ


◆2.4トンの韋駄天:ロールス・ロイス・ゴースト

3000万円というプライスタグを付けたベイビー・ロールス、ゴーストのスペックと画像をお届けします。2.4トンの巨体が静止状態からたったの4.7秒で100km/hまで加速する凄まじい姿を想像するのも一興かと。その他の数字もじっくり味わってください。
ゴースト ゴースト

諸元

価格(現地) 192,500ポンド(約2900万円)
エンジン 6529cc48バルブ・ツインターボV12、 最高出力570hp@5250rpm、最大トルク575lb ft @1500rpm
トランスミッション 8速AT、後輪駆動
動力性能 0-100km/h加速4.7秒、最高時速250km/hでリミッター作動、平均燃費7.4km/ℓ、CO2排出量317g/km
車重/素材 2360kg/スチール
サイズ(全長×全幅×全高) 5399×1948×1550mm
  フランスの風:ルノーのオープン2台 2010/2/12
◆可愛いフランス娘?:Renault Wind

ルノーからオープンが2代デビューする。その1台がこの可愛い(サイズ的にも)ウィンド。いうまでもなく“風”という意味。ウィンドはルノーがジュネーブショーで発表する小型ロードスターのコンセプトで、6年前に同じジュネーブショーで発表された同じ名前のコンセプトカーとは異なり、今回はトゥインゴとクリオ(ルーテシア)のハードウェアをベースに開発された生産モデルである。
ルノーウィンド

ルノーウィンド
電動式開閉トップを有するため、ルノーはウィンドを“クーペ・ロードスター”と呼んでいる。CC(クーペ・カブリオレ)と異なる点は、ループが180度反転してトランクの上にすっぽり収まるところ。ラッチを手で外したあとは電動スイッチを押せば、12秒で操作が完了。しかもこのシステム、フェラーリ575スーパーアメリカのシステムより優秀で、ルーフをオープンにしたままトランクの開け閉めができるようになっている。

ウィンドは全長3830mmのコンパクトなモデル。前輪を駆動し、5速のギアボックスとともに1.2リッター・ターボとルノースポールバージョンのクリオ(ルーテシア)の1.6リッターを積んだ2種類のモデルが用意される予定。トゥインゴ・ベースだが、ウィンドは純粋な2シーターモデルとして割り切ったことによって、ルーフの開閉にかかわらず270リットルという容量のラゲッジスペースを確保できている。
ルノーウィンド ルノーウィンド

現地での発売は今年初夏からの予定。プジョー207CCより安く設定された価格は220万円前後(現地価格)より。

◆フランスのエスプリ:Renault Mégane Coupé-Cabriolet

メガーヌCC
ルノーが発表する2代目のオープンは新型メガーヌCC(クーペ・カブリオレ)である。現行メガーヌとしては6番目となるボディバリエーションだ。先代同様2ドアの電動開閉式ルーフを備えたモデルとなった。

ルーフはほぼ全体的にスモークガラスで構成されており、リアシートの後ろに新しく設けられた固定式ガラスウィンドディフレクターが約80km/hまでの風の室内の流入を最小限化するようになっている。ルノーによればガラスルーフの面積は47平方cmと、このクラス最大とのこと。開閉に要する時間は21秒。
メガーヌCC

メガーヌCC
ラゲッジスペースの容量はルーフが閉じた状態で417リットル、ルーフが開いた状態で211リットルとなる。

エンジンのラインナップは、現行メガーヌと同様のガソリンとディーゼル合わせて6種類が用意される(現地)が、オープンモデルであることから当然ボディは強化されており、その他にも初めてツインクラッチ式ギアボックスが用意される。
3月のジュネーブショーでデビューしたあと、この春には早くも現地で販売が開始される予定。

どうです、この2台のモデル、さわやかなフランスのエスプリ(香り)が漂ってきませんか?
メガーヌCC
  先取り情報:スター@ジュネーブショー 2010/2/19
今年も3月初めに開催される自動車界春の祭典、ジュネーブモーターショー。ここ2〜3週間は、今年も我々の胸をワクワクさせてくれるであろうジュネーブデビューを控えた粋のいいクルマたちの話題を中心にお届けしたい。

♦Audi A1ワールドプレミアデビュー

2010年のジュネーブで最も大きな話題の一つとなることが確実視されるのが、アウディのスーパーミニ、A1のデビューだ。インゴルシュタット(アウディ本社所在地)の意欲作で、むろんターゲットは世界最大の成功を収めるBMWミニである。世界を襲うダウンサイジングの波に乗って、満を持しての登場だ。

2011年にはA1スポーツバック、2012年にはQ1ソフトローダー、2013年にはA1カブリオレと、アウディの攻勢はとどまるところを知らず、A1とA3の溝を埋めるA2の復活も計画されている。アウディが再び世界での販売台数100万台を超えることはほぼ間違いないであろう。
Audi A1

Audi A1
ベースは最新型VWポロと共通で、ホイールベースの長さも同一だが、全長はA1のほうが3950mmと短い。その上、スポーティさを加味するためにA1にはハードコーナリング時のホイールスピンを防ぐ電子制御フロントデフロックや7速Sトロニックツインクラッチ式ギアボックスが用意される。

当初エンジンは4種類(すべて直噴4気筒ターボ+スタートストップシステム付き)で、

    •1.2リッターTFSIガソリン(90馬力/16.35mkg)

    •1.4リッターTFSIガソリン(125馬力/20.50mkg)

    •1.6 TDIディーゼル(93馬力/23.55mkg)

    •1.6 TDIディーゼル(110馬力/25.49mkg)
Audi A1

Audi A1
ディーゼルの排気は最もクリーンなバージョンだと、CO2の排出量が99g/kmにまで減少される。加えて、ハンドリングをはじめとする各種性能においても1045kgという軽量化がもたらす効果で優れたレベルを実現しているとのこと。その最高性能バージョンであるS1が登場するのは2011年の春。さらなる軽量化と1.4リッターターボから185馬力を発揮するバージョンだ。さらに、究極のA1として、現時点ではクワトロ・e−トロンと呼ばれるバージョンの開発も検討されていると言われる。

A1はパッケージング的にも充実しており、マルチコントロールシステムにはBose製20GBのメモリー容量を搭載した465ワットステレオが装備される。ラゲッジスペースも267リットルとたっぷりとってあり(BMWミニは160リットル)、リアシートを倒せばその容量は920リットルにまで拡大する優秀さだ。オプションパーツやカスタマイズキットも充実しており、自分だけのユニークなA1を作り上げることもできるようになっている。

現地ヨーロッパでの発売は今年の10月からで、エントリーモデルが約180万円より。
  480馬力ハイブリッド:Porsche 911 GT3 R Hybrid 2010/2/26
Porsche911GT3RHybrid
「ハイブリッドは退屈だ」なんて言わせない?ポルシェの高性能ハイブリッドモデルがジュネーブデビューする。新型ポルシェ911 GT3 Rハイブリッドのことだ。このハイブリッドターボでポルシェは2010年5月に開催されるニュルブルクリンク24時間耐久レースにも参戦する予定。

このモデル、ポルシェは‘Porsche Intelligent Performance’と呼んで、マーケティングに力を注ぎ、スポーツカーの未来を悲観視する傾向にある現代社会に強く訴えかける。

このハイブリッド911、レースカーであるGT3 Rに電動フロントアクスルを付け加えた、テクノロジーとしてはいたってシンプルなもの。左右に備わった2基の電動モーターは各々60kWを出力、フロントホイールを駆動し、後輪を駆動する480馬力6気筒フラットエンジンを補佐する。ポルシェによれば、四輪すべてを駆動することによって、レーシングマシーンに必要なトラクションを生むことが可能になるとのこと。

しかし、このシステムはフルジハイブリッドではない。レーシングマシーンとしての車重バランスを損なうことになる重いバッテリーの代わりに、911 GT3 R ハイブリッドは電子制御フライホイールパワージェネレーターによって生み出された短時間的かつ瞬発的な電力によってフロントアクスルを駆動する仕組みになっている。図でもお分かりのようにジェネレーターは運転席の隣に配置されている。
Porsche911GT3RHybrid

Porsche911GT3RHybrid
そのフライホイールパワージェネレーターは電動モーターの役目を果たし、ローターは4万回転まで回り、運動エネルギーを機械的に貯め込むよう設計されている。ブレーキングによってフロント左右の電動モーターはジェネレーターとして作動開始し、6〜8秒間に左右併せて120kWのパワーを発揮する。理論上ではサーキットでオーバーテイクするときに理想的な仕組みというわけだ。

ポルシェは、911が過去45年間に世界中のモータースポーツレースで2万勝以上挙げている優秀さを説く一方、このクルマがポルシェにとって初のハイブリッド車ではなく、今から110年前の1900年にポルシェの創始者、フェルディナンド・ポルシェ博士が、燃焼エンジンと電気ハブモーター機能を備えたハイブリッドカー、ローナー・ポルシェ・ゼンパー・ヴィーヴァスを作っていることもしっかりと強調して、ちょっとした歴史の勉強もさせてくれている。ポルシェらしいというか、ドイツ人らしいというか…。