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2010年8月 掲載分  
  ポルシェとアウディ最新情報 2010/8/6
Porsche918spyder
◆ポルシェのハイブリッドスーパーカー生産化へ:Porsche 918 Spyder hybrid

ポルシェのプラグインハイブリッド918スパイダーの生産化に青信号が灯った。ポルシェはカレラGTの精神的後継者となる918スパイダーを限定生産することを公にした。最高のパフォーマンスと高い効率を持つドライブトレーンの実現を目指すPorsche Intelligent Performance計画に沿ったもので、R&D(研究開発部門)のあるヴァイスアッハで開発され、ツッヘンハウゼンで生産される。

ハイブリッドスーパーカー、918スパイダーが関係者を驚かせたのは、今春のジュネーブショー。ガソリンとモーターを動力とする918スパイダーはカレラGTよりも速く、ニュルブルクリンクのラップタイムは7分30秒という凄まじさ。一方でハイブリッドでの走行ではわずか70g/kmのCO2しか排出せず、リッター当たり33kmという驚異的な燃費性能を誇る。

価格は現地で5600万超と推測されている。生産は2013〜2014年にかけてとなる予定。

918ファミリーとしては、クーペ、電気自動車、RS、RSR、そしてルマン用LMP1プロトタイプの開発が考慮されている模様。関係筋はプラグインハイブリッド918スパイダーがポルシェの全てのモデルへのハイブリッドバージョン導入のきっかけになると予測している。
Porsche918spyder


◆CLSを撃墜せよ:Audi A7 Sportback

画像はつい最近アウディからリリースされたA7スポーツバックのオフィシャルフォトだ。メルセデス・ベンツのCLS、そして近々デビューするBMWのグランクーペを直撃する野心的なモデルである。既存のA5スポーツバックより一回り大きいサイズで、プラットフォームを来年デビュー予定のA6セダンと共用する。
AudiA7 AudiA7

AudiA7
アウディは、A7スポーツバックはクーペのスポーティなエレガントさとセダンの快適な乗り心地、そしてエステートの実用性を兼ね備えたクルマであると強調する。要するにA7スポーツバックはA6をよりシャープでセクシーに仕立て上げたもので、退屈なセダンに飽き飽きしているエグゼクティブ層をターゲットに、世界的な成功を収めたメルセデス・ベンツCLSを追撃する高級モデルである。BMWも負けじとこのおいしい市場に参入しようとしているのだ。

●A7スポーツバックのラインナップは以下の通り(現地)

ディーゼルエンジン

3.0 TDI 最高出力245馬力、最大トルク50.98mkg、0-100km/h加速6.5秒、最高時速250km/h、平均燃費16.7km/ℓ、CO2排出量158g/km
3.0 TDI 最高出力205馬力、最大トルク40.86mkg(FWD)、0-100km/h加速8.1秒、最高時速233km/h、平均燃費18.9km/ℓ、CO2排出量139g/km

ガソリンエンジン

;2.8 FSI 最高出力205馬力、最大トルク28.67mkg、0-100km/h加速8.3秒、最高時速235km/h、平均燃費12.5km/ℓ、CO2排出量187g/km
3.0 TFSI 最高出力300馬力、最大トルク44.88mkg、0-100km/h加速5.6秒、最高時速250km/h、平均燃費12.2km/ℓ、CO2排出量190g/km

現地での販売開始は今年の暮れから。価格は未発表であるが、エントリーモデルでも600万円(現地)近くするものと推測される。
  スーパー(レージェラ)なランボ:Lamborghini Gallardo LP570-4 Superleggera 2010/8/20
LamborghiniLP570-4SL
シートに身をおさめた瞬間からスーパーカーという脱日常的な世界に浸れるクルマ、それがランボルギーニだ。時にはこういうクルマを高原のスカイラインあたりでかっ飛ばして暑い夏をスカッと過ごしたい?スポーツカーファンにとってはたまらない真夏の夢と言えよう。

スーパーレージェラとはライトウェイトバージョンと同義語。1340kgのスリムなボディに570馬力V10を搭載、パワーウェイトレシオは1トンあたり425馬力という凄まじさである。

ランボルギーニ・ガヤルドLP570-4スーパーレージェラは911 GT3やGT2といったレンシュポルト(RS=ポルシェ版ライトウェイト)ポルシェ、BMW M3 GTSやアウディR8 GT、さらには宿命のライバル、フェラーリ458に対するランボルギーニの答えであり、意欲作でもある。
LamborghiniLP570-4SL

LamborghiniLP570-4SL
エンジンはガヤルドの5.2リッターV10を10馬力スープアップさせたもの。その結果、パワーは旧型スーパーレージェラと比較して45馬力アップの570馬力@8000pm、偶然にも?458とまったく同じ性能数値だ。最大トルクも旧型に比べて3.05mkgアップの55.13mkg@6500rpmとより強力になった。

むろんライトウェイトバージョンというからには、最も肝となるのがウェイトセービングだということは言わずもがなだ。アルカンタラをまとったカーボンファイバー製シートに始まり、カーボンファイバーはインテリアにふんだんに使われている。リアとサイドウィンドーはポリカーボネイト製、カーボンファイバーはエンジンカバーやリアディフューザー、フロントスポイラーやアンダートレイにも採用されている。結果、もともと軽いガヤルドLP560-4の車重より70kg軽い1340kgに仕上がった。V10ユニットを搭載した四輪駆動スーパーカーとしては非常に優秀な数値と言えよう。
LamborghiniLP570-4SL

LamborghiniLP570-4SL
1トンあたり425馬力のパワーはセミオートマティック・トランスミッション、Eギアを介してサーキット仕様のピレリ・ゼロ・コルサ・タイアに伝えられ、ローンチコントロールを併用することに寄り、0-100km/hをわずか3.4秒で駆け抜ける獰猛な野獣に仕上がっている。

主要諸元:Lamborghini Gallardo LP570-4 Superleggera

価格 27,745,000円(車両本体価格)
エンジン 5204cc 40ヴァルヴV10、最高出力570馬力@8000rpm、 最大トルク55.13mkg@6500rpm
トランスミッション 6速e-gearセミAT、四輪駆動
性能 0-100km/h加速3.4秒、最高時速325km/h、平均燃費7.4km/ℓ、CO2排出量319g/km
車重 / 素材 1340kg / アルミ
サイズ(全長×全幅×全高) 4386×1900×1165mm

  甦る伝説:New Lancia Stratos 2010/8/27
ご覧いただいているのは先週リリースされた、新型ランチア・ストラトスのオフィシャルフォトである。このクルマはドイツの資本家(自動車部品メーカー社長)のミヒャエル・シュトーシェック(Michael Stoschek)氏の発想から生まれた1970年代に活躍したあの伝説のラリーカーの精神的後継車ともいうべきもの。21世紀版ランチア・ストラトスの誕生である。
LanciaStratos LanciaStratos

LanciaStratos
しかしこのクルマ、メーカーであるランチアが公式に作るモデルかと言えば、答えはNoということになる。少なくとも現時点ではランチアの作るモデルではない。シュトーシェック氏が長年温めてきた21世紀ストラトスの具現化であり、記憶の良い読者の方は2005年のジュネーブショーに出品されたフェノメノン・ストラトス・コンセプトカーを思い起こされるのではなかろうか。残念ながら陽の目を浴びなかったプロジェクトだったが、シュトーシェック氏はあきらめることなく、フェノメノン・ストラトス・コンセプトを進化させたこのバージョンへとたどり着いたのだ。氏の依頼を受けてピニンファリーナの施設を使って製作された。ちなみにオリジナルのランチア・ストラトスのデザインを手掛けたのはベルトーネ。不世出の天才デザイナー、マルチェロ・ガンディーニの作品である。当初はシュトーシェック氏が個人的にプライベートで楽しむために1台だけ作られる予定だったが、氏の会社は親しい顧客を対象に、25台という限定生産で販売される模様。

現時点でこの21世紀版ランチア・ストラトスに関する詳細はなく、不透明な部分も多いが、ホイールベースを短くしたフェラーリF430スクーデリアのシャシーをベースに製作されており、マラネロ製V8(458のものと噂されている)ユニットとシーケンシャル式ギアボックスも入手しているとのこと。車重は1200kg以下(F430スクーデリアが1250kg)ということだから、極めて優れたパワーウェイトレシオを備えていることが予想される。まだディテールを煮詰める必要があるとのことだが、伊太利人テストドライバーを含む関係者の評判は上々と伝わってきている。
LanciaStratos

LanciaStratos
デザインとスタイリングは、アップしたお尻の形と言い、かの有名なグラスハウス・リーフと言い、オリジナルモデルのコンセプトを忠実に踏襲していることが見て取れる。最大の変化はフロントで、衝突安全基準をクリアするためにはポップアップ式ヘッドライトが使用できず、ヘッドライトが完全収納式の新しいデザインのものとなっている。


価格?むろん安いとはいえず、3000万円前後と想定される。しかし、ひとけた高い値段になっても限定25台が売れ残ることは考えられず、即完売は間違いないところだろう。

オフィシャルウェブサイトもあるので、ご興味のある方は下記へ:

http://www.new-stratos.com/en/
LanciaStratos