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2017年3月 掲載分  
  スポーツカーはアートだ!: Beautiful Alfa Romeo and its designer story 2017/3/3

スポーツカーは優れたマシン(精巧な工業製品)でなければならないと信じておられる方々に訴えたい。むろんその通りですが、スポーツカーは美しくなければならないとも思うのですが、いかがでしょうか?

いや、名スポーツカーは優れたマシンであると同時に美しい芸術作品であってほしいのです。むろん、すべての芸術作品が美しいというわけではないので、奇抜なデザインであってもいいし、多くの人から奇想天外と思われるスタイリングであってもいい。未来的でも、異次元的でも、理解に苦しむような格好でもいい。ユニークで、一目でそれとわかるプロポーションを身に纏っていてほしいと願うのは私だけでしょうか?
Alfa Romeo 8C

私を含めて、幼い頃にスポーツカーを好きになる人の大半はスペックを見て、凄いと思ってファンになるのではなく、そのカッコいい姿に憧れてなるのだと思います。美しいフェラーリ、迫力満点のいかついランボルギーニ、007の乗っている雄々しいアストン・マーティン、いかにも軽快そうなロータス、宇宙から舞い降りてきたようなランチア、滑らかな弧を描くポルシェ、日本勢では2000GTにS800にフェアレディZ、どれもこれもカッコよく、見るからに速そうでした。乗らなくても姿かたちで速いことがわかります。そしていつの日か…と思うようになるのです。

そんな経験を持つ一人である私も、幼い頃に出会い、見惚れて、いっぺんにスポーツカー好き、クルマ好きにされてしまったスポーツカーがあります。1台は小学校の通学路にあるお宅の玄関先にいつも停められていたジャガーEタイプ、そしてもう1台が出かけて行った先で見かけたアルファ・ロメオ・ジュリエッタスパイダーでした。そしていろいろな本を読み漁るうちに大のアルファ・ロメオファンになっていったのでした。あ、ランチアも大好きです(笑)。

そのアルファ・ロメオが、身に纏ったカッコいいデザインで一世を風靡し、多くのファンを作ったことは紛れもない事実です。イタリアを代表するデザイナー、バティスタ・ピニンファリーナ、マルチェロ・ガンディーニ、フランコ・スカリオーネ、エルコーレ・スパーダ、ジョルジェット・ジウジアーロ、エンリコ・フミア、ワルテル・デ・シルヴァの名前を一度は目にした方も多いかと思いますが、全員アルファ・ロメオの歴代モデルのデザインに携わったことのある錚々たるメンバーです。

皆さんは誰がどのアルファモデルをデザインしたかご存知でしょうか。いえ、別に自慢しているわけではありません。彼らがデザインしたアルファ・ロメオのすべてが好きで、見ているだけで楽しくなるだけです。そしてスポーツカーにはいつまでも憧れの対象で居続けてほしいと願っています。
Alfa Romeo 33 Stradale

ちなみに私が個人的に最も好きで、世界の中でも3本の指に入る美しいスポーツカーだと思っているのは、フランコ・スカリオーネのデザインしたアルファ・ロメオ33ストラダーレです。今から16年前の2001年にみなとみらいのパシフィコ横浜で開催された「ムゼオ・アルファロメオ」のイベントに、本家本元のアレーゼのアルファ・ロメオ博物館から運ばれてきて展示された実物を観た時には純粋に感動しました。

え?スポーツカー最前線ネタじゃないだろう?と…。スミマセン(^_^;)。でも最新型アルファ・ロメオ・ステルヴィオも世界中のSUVの中で一番美しいって欧米のジャーナリストが褒めています。ひとつそれでお許しを。

以下、フォトギャラリーです。お楽しみください。

【Photo Gallery】
Alfa Romeo 6C

Alfa Romeo Giulia Coupe 1300 GTA Junior Alfa Romeo Giulia Spyder

Alfa Romeo Giulia TZ1 Alfa Romeo Giulia TZ2

Alfa Romeo Giulietta Spider Alfa Romeo Giulietta Sprint Veloce Zagato Alfa Romeo Giulietta SZ

Alfa Romeo F1 machine

Alfa Romeo 33 Stradale Alfa Romeo 33 Stradale Alfa Romeo 33 Stradale

Alfa Romeo on the street

Alfa Romeo 33 TT 12 Alfa Romeo 155 V6 TI (DTM Cahmpion machine) Alfa Romeo SZ (ES30)
 ロンググッドバイ: 大好きなスポーツカー 2017/3/10

Cool

こんにちは。唐突ではございますが、小コラムは今回を持ちまして終了となります。
長い間、ご愛顧賜り本当にありがとうございました。

さて、皆さんとのお別れに際して、スポーツカーの定義とはなんであろうか、もう一度考えてみました。

スポーツカーにこれだといった確固たる定義はないようです。
何の本を読んでも明確な答えはありません。
スポーツカーとはドライビングから爽快感を与えてくれるクルマのこと。
かっこいいクルマのこと。
美しいクルマのこと。
スポーツドライビングが楽しめるクルマ。
などと大雑把に理解はしていても明確な定義というものは存在しません。

天下のオックスフォード辞典には、
“a low-built car designed for performance at high speeds, often having a roof that can be folded back
(高速での性能を重視した低い構えにデザインされたクルマで、ルーフを折りたたみできるタイプも多い)”と書いてあります。
ウィキペディアには、
“A sportscar is a small, usually two seater, two door automobile designed for spirited performance and nimble handling
(スポーツカーとは、活発な性能と軽快なハンドリングを標榜して開発された通常2ドア&2シーターの小型な自動車)”とあります。
どちらも広義ではありますが、わたしも2ドア&2シーターのウェイトが軽くて、軽快な動きを見せるクルマと理解しています。屋根は開いても開かなくても構いません。
Ferrari_250_GTO
Porsche_911_930

一方で、ネオストリートで昨年春ごろから活躍されておられる、葉風祐輔さんに「純粋な意味でのスポーツカー」とはなんぞやと訊いて見ました。以下、ポルシェ911をこよなく愛し、みずから930を愛用する彼の薀蓄です。


【純粋なスポーツカーとは何か?という問いに対して、自分は「運動性能の追求を第一の目的に、シャシーを専用設計した公道用の車」という大枠の基準を持っています。ですから、マツダ・ロードスターやロータス・エリーゼやラ・フェラーリはスポーツカーです。でも、いくら運転が楽しくても、いくら速くても、ルノー・クリオRSやBMW M3やマセラティ・グラントゥリズモはスポーツカーだと思っておりません。それらは実用車の改変に過ぎず、純粋なスポーツカーとは別の何かです。

スポーツカーのカテゴリー内でも優劣はもちろんあります。自動車評論家の福野礼一郎さんの主張するスポーツカー五大要素のなかの「軽量」、「低重心」、「小さな慣性モーメント」、「大きな駆動輪の接地荷重」の四つについては、自分も大いに同意しており、それらを高いレベルで同時に満たす車が優れたスポーツカーの資質を持っていると考えております。

福野さんのスポーツカーの五大条件で同意していないのは、「ホイールベース/トレッド比が小さい」という項目です。この値が小さいほど、ショートホイールベースの傾向になります。スポーツカーにとって軽快な旋回性能は重要な点なので同意したくはあるのですが、これでわかるのは、ある一定のトレッドに対してショートホイールベース「傾向」にある、ということだけで、絶対値としてショートホイールベースかどうかは保証しておりません。また旋回性能はホイールベースだけでなく、トレッドの前後差異やタイアサイズの設定、サスペンション形式やセッティングなどにも大きく左右されるため、軽量性や低重心といった項目ほどの絶対性はないなと感じた次第です。福野さんご自身が「ホイールベース/トレッド比とか、ひとつの単純指標だけで車を語るな」とも仰っているので、あくまで目安として掲げたのだと思いますが。
Lamborghini_Miura
Aston_Martin_DB4_Zagato

まあ「Fun to Drive」みたいな主観的な要素を敢えて排除して、ある程度は定量化可能な客観的な視点からスポーツカーを語ると、こういうチマチマした眠い話になるということでしょうか(笑)。ただ「高度なレベルでドライビングを楽しめる」は、人それぞれの感じ方なので、例えばダートラ用にプロが完璧に仕上げたKPスターレットや、80年代に首都高環状線で無敵を誇ったらしい本気改造仕様のATのクレスタ・ターボも、ある種のクルマ好きにとってはスポーツカーのド真ん中ということになってしまいます。

クルマ好きの数だけスポーツカーの定義はあって然るべきだとは思いますが、首都高仕様のクレスタなんかは自分のイメージと違うので、もう少し枠を狭めたいのですよね。

それで、福野さんが掲げているような設計側からの客観的な視点で車を分類するようになりました。
その思わぬ犠牲として、アルファ・スパイダーやフルヴィアHFなんかが基準外に…(笑)。
この原因を作ったのは、環状外回りで5分7秒の大記録を叩き出したクレスタです。文句はそちらにお願いします。】


という楽しい返事でした。わかったような、わからないような(笑)。

でも福野礼一郎さんの主張される、スポーツカー五大要素、「軽量」、「低重心」、「小さな慣性モーメント」、「大きな駆動輪の接地荷重」、「ホイールベース/トレッド比が小さい」って、少し難解ですけれども、高性能なクルマを評価する上で参考になって面白いですよね。みなさんはどう思われますか?

さて、みなさんとのお別れの時間が来てしまいました。
これからもお互いモータリングライフを楽しみたいと思います。
皆様、またどこかでお目にかかります。お元気で。


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